2020/12/15

【先生インタビューvol.27】田中先生(情報)に聞きました!

ごきげんよう。

今週も先生インタビューをお届けします! さっそくお話を聞いてみましょう!

田中先生(情報)

自分でプログラムを考え、Webページを動作させる

広報:ごきげんよう。ではさっそく、自己紹介をお願いいたします!

田中先生:はい。情報科の田中です。中学~高校2年生の授業と、高校2・3年生のゼミを担当しています。あとは情報機器の管理などを行っています。

広報:ゼミではどんなことをするんですか?

田中先生:2学期で言うと、コンピューターグラフィックスとジャバスクリプトを学んでもらいました。

広報:ジャバ…ジャバスクリプトとは?

田中先生:“スクリプト”っていうのは“記述”っていう意味なので、簡単なプログラミングだと思ってもらえれば。Webページを表示させるときの動的な動きを作るためのプログラムですね。例えば、Webで何かをクリックしたときに起きる次の動きの処理などですね。

広報:難しそう……(機械に疎い)。

田中先生:プログラムの中ではメジャーな部類にあたるので、いわば“登竜門”ですね。いまの時代、ネットワークとかWebページとか普段どこでも使われているものなので、そうしたプログラムも知らず知らずのうちに接していると思うんです。それを実際に自分でプログラムを考えて、書いて、動作させるっていうことをして、演習しながら学んでいく感じです。「こういう動きをしたらいいんじゃないか」って思うものを作ってもらいます。

広報:すごいなぁ。

田中先生:なかなかハードな内容だったんですけど、生徒は意欲高く、頑張ってくれました。これからまたプログラムを学びたいってなったときの素養になってくれたらいいなと思います。

“ゲームマスター”として、ゲームの運営(ディレクション)をしていた

広報:先生はこれまで別のお仕事をされていたとお聞きしました。先生になろうと思ったきかっけは何だったんでしょうか?

田中先生:いろいろな仕事をしてきたんですけど、「何かが違うな……」と。大学生のときに教職課程を受けていたので、「いまこそチャレンジを」と思って先生になりました。

広報:大学では何を学んでらしたんですか?

田中先生:工業化学ですね。薬品を混ぜるとこうなる、とか、工業プラントを作ったりとかの勉強をしていました。その中でも私が興味を持ったのは“分析”ですね。クロマトグラフィーって言う方法などを用いて、水質検査をするとか土壌検査をするとか、そういった仕事に興味がありました。仕事もそういったものを探していたんですけど、なかなかうまく行かなくて。就職浪人はしたくないなと思っていたところ、当時はまだ聞き慣れない“ゲームマスター”っていう職種があったんです。“ゲームディレクター”って言ったほうがわかりやすいですかね。ちょうどオンラインゲームとかインターネットが出てきたあたりの時期だったんですね。それで、“ゲームの中の世界を管理する仕事”に就きました。

広報:ゲームの世界に!

田中先生:もともとゲームは趣味の一つだったんですけど、仕事になるとは思っていなかったですね。海外資本の会社だったんですけど、日本支社を作るってタイミングにちょうど合って、それで入社しました。そこでオンラインゲーム、ウェブゲーム、スマートフォンのゲームの運営に長いこと関わっていましたね。海外でつくられたゲームを日本仕様に直すという役割で、韓国、台湾、中国など、アジア圏の方と一緒にお仕事をしていました。

「瀧野川の生徒はすごいなと思う」

広報:ではやりとりは英語で?

田中先生:やりとりはしてましたね。でも周りにも話せる人がいたので、おんぶにだっこなところはありました(笑)みんな日本語も上手でしたし(笑)細かいニュアンスを伝えたいときは書いたりして意思疎通を図っていましたね。でも話せたほうが本当はいいので……瀧野川の生徒を見ていると、みんな英語をすごくたくさん話しているので、すごいなって思います。

広報:日本人の英語の先生にも、英語で話しかけていますよね。

田中先生:職員室でも、英語だけで会話しているんですよ。そういう場面に遭遇したら、私も英語で会話に加わるようにしています。“英語だけで話そう”っていう雰囲気をつくれるようにしていますね。

学校という環境を大いに活用してほしい

広報:先生は中学生、高校生時代はどんな生徒でしたか?

田中先生:小学校まで遡(さかのぼ)ったほうがいいかな? 私、小学校のときにはもう身長が165㎝とか、170㎝くらいあったんですよ。

広報:大きい!

田中先生:加えて“元気あふれる問題児”だったんですよ。なので、周りが「武道を学ばせよう」って画策して(笑)近くに武道館があったので、柔道を習うようになりました。で、中学生のときは、中学には柔道部がなかったので野球をしてみたりもしたんですけど、結局放送部に落ち着きましたね。

広報:放送部!

田中先生:そこでカメラとかいろいろな機材をいじったりして、楽しかったですね。子供じゃ買えないじゃないですか、そういう機材って。だからいま、生徒たちには「学校という環境で使用できるものは大いに活用したほうがいいよ」って思っています(笑)

広報:確かに。

田中先生:放送部っていうとコンテストとかあると思うんですけど、私の場合は何か“作品を作る”というよりも、“機材を使う”ほうに興味があって。あとは“周りが何かしているのをサポートする”ことが好きでしたね。そういうの振り返って考えてみると、自分の性格として、誰か・何かをサポートするのが性に合ってるんだと思います。

瀧野川の生徒は本当によく出来る

広報:瀧野川の生徒の印象はどうですか?

田中先生:いろんな生徒がいるな、って思っています。でも、みんな素直ですね。周りの先生も言っていますけど。あとは、“プレゼンなど社会人顔負け”。社会人でもそうそう、新入社員でもプレゼンが上手くできる人ってそうそういないんですけど、瀧野川の生徒は本当によく出来ますね。

広報:みんなKeynoteを使って資料を作って、プレゼンしてますよね。

田中先生:みんな自発的にプレゼンしますよね。すごいな、って思います。あとは、先ほども話したように英語も話しますしね。まぁ、みんながみんなすごいわけではないんですけど(笑)、苦手な生徒たちも負けじと頑張ろうとしていますね。

広報:授業はどうですか? 機械が苦手な生徒もいると思います。

田中先生:結局みんな必要に迫られるとやるようになるんです。iPadなんかは、普段からどの授業でも使っていますけど、みんなこちらが何も言わずとも操作できていますしね。逆に、パソコンの操作がちょっと慣れないみたいですね。

広報:同じ情報科の山岸先生もおっしゃっていました!

田中先生:iPadはスマートフォンと近くて、感覚的に使えるのかもしれないので、知っているか・知っていないかな部分もあるかもしれないですね。“使い慣れない”って言うのかな。なので、せっかくあるMacルームをどんどん活用して、たくさん触ってほしいなと思います。パソコンのほうが細かい作業だったり、いろいろなことが出来たりしますし、何より、機械って“道具”なんです。それを使いこなせれば、どんどん可能性が広がっていくので、挑戦してほしいですね。それに、情報の授業はコンピュータ以外のことも含まれるので、これからどんどん伝えていけたらいいなと思っています。

「好きなことに思いっきり挑戦しよう!」

広報:では最後に、受験生にメッセージをお願いいたします。

田中先生:私がこの瀧野川とご縁を感じたのは、「好きなことに思いっきり挑戦しよう!」という考え方にピンときたからなんです。この考え方、すごく好きなんですよ。指導にあたる一教員としても、みなさんをサポートできるように全力を持って頑張っていますので、ぜひ、瀧野川でお会いできるのを楽しみしています。

広報:田中先生、ありがとうございました!

さて、次回はどんな先生が登場するでしょうか? お楽しみに!
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