2021/07/19

高3・一貫6年「IR報告書発表会」

ごきげんよう。

創造性教育の集大成といえる、高2・一貫5年で行う「事業化実習」では、チームで出資して模擬会社を起業し、オリジナル商品を企画・生産してあかつき祭で販売します。

そして高3・一貫6年では、事業化実習での取り組みを数値化し、他の人に分かりやすく伝えるための「IR報告書」を作成し、プレゼンします。

IRとは、企業が株主や投資家に対し、財務状況など投資の判断に必要な情報を提供していく活動全般のことを言います。

創造性教育を通し、「仕事とは何か」「会社とは何か」「役割をもって世の中に向き合う社会人とは何か」を体験の中で学びとります。

先日、高3・一貫6年が「IR報告書発表会」を行い、全7チームの各代表者による発表がありました。



報告書には、企業概要、組織図、商品紹介と製造工夫、1年間のスケジュール、インサイト、コンセプト、価格設定の推移、販売計画、販売数量と売り上げ、資本金成長率、感想、今後の展望について、A4両面1枚にまとめられています。

各発表の質疑応答では、投資家の立場で発表を聞いたときに、投資価値がある会社であるとアピールするために、さらに改善すべき点などの意見もありました。

例えば、販売計画と販売数だけでは、「たくさん売れ残ったのでは?」と思われてしまいますが、実生産数を載せることで、より販売数の評価につながり、また、完売のタイミングを加えることで、その売れ行きの印象も変えることができます。

他にも、あかつき祭では会社のコンセプトや商品イメージに合わせた内装にも力を入れていたので、お店の内装についてや、接客の工夫など売り上げにつながった成功の秘訣なども端的に追記できると良いという意見もありました。

最後に副校長先生からの講評では、「起業して新しいことに挑戦したみなさんの頑張りを、IR報告書を通して、他の人に見える形にすることができました。このように見える形にすることで、さらに分かりやすく相手に伝えることができ、自分自身のアピールにもつながります。思いの丈を発表するのと違い、数値に落とし込んでいくことは大変だけれども、自分の評価を上げることができます。総合型選抜といった新しい大学入試では、この授業を通して何を学んだのか、見える形にすることで、大学の先生方にもちゃんと伝わり、そして驚くと思います。事業化実習を通して、自分が何を感じ、これから何に挑戦していきたいのか、何を自分の仕事にしていきたいのか、考えるきっかけになったと思います。この経験をこれからの糧にしてください」とお話しがありました。

あかつき祭販売部門賞を受賞した、チーム「BGI」の発表の様子は、公式Youtubeで公開しています。ぜひご覧ください!