2021/07/31

大学入試改革と瀧野川女子学園の教育について

ごきげんよう。

100年に一度と言われる大学入試改革について、何が大きく変わったのか、そしてどんな力が求められているのか、動画で詳しくご紹介しています。


Part1 実社会で有用な中高教育へ

実社会で求められている力は、自分から「こんなことがやりたい」とアイディアを生み出し、その考えを人に伝え、周りの人と一緒に何か新しいものを創り出す力です。
そして実社会で必要とされる力が、大学入試でも問われるようになっています。

面接を中心に、その人自身をみる入試内容にすることで、大学が求める人を採用できることや、私立大学の入学定員の厳格化で、早い時期に入学者を確保することができることなど、総合型選抜や学校推薦型選抜が占める入学定員の割合は年々増加傾向にあり、総合型選抜の入学定員の割合は、私立大学ではすでに半数以上を占め、国公立大学では30%まで拡大することを目標としています。

総合型選抜や公募型推薦では、出願書類の段階で、志望動機など1000字前後の文章作成が求められます。このような書類の他、面接、小論文、グループ討論などの試験内容があり、総合的に受験生を評価します。このように、“一緒に学びたい”と思える生徒を採用する試験になっているのです。

また、これらの入試では、実際に大学で行われている授業の形式や大学の学びに適応できるかどうか、また、大学卒業後の業務に必要な素質や適性があるかどうかを、大学入試の段階で求められていることがわかります。

企業の採用試験のように大きく変わった大学入試の対策には、中高の学校での学びや、先生の支えが必要になってきます。瀧野川女子学園では10年前から大学入試の変化を見越し、教育の形を変え、準備してきました。このことが、大学入試改革初年度の2021年度入試において、前年比で総合型選抜4倍、公募型推薦2.6倍の合格実績につながりました。

Part2 新大学入試の狙いと瀧野川の教育

第7世代のICT教育では、ICTを活用して、みんなが分かった状態で2〜3倍の効率でテンポよく授業を進めることができています。クラスに30人いても、1対1のように先生がリアルタイムにコーチング可能なので、一人ひとりの意志意欲や能力を高めることができます。また、ネットワークを使って同じノートをクラスメイトや先生と共有しながら作業することができるので、先生から教わった知識を吸収するだけではなく、みんなで作り上げる、世の中に出た時に本当に役立つ能力を身につけることができるのです。

英語教育では、大学独自の筆記試験を撤廃し、TOEICやTOEFLなどのスコアを入試に課す大学も増えてきています。これもまた、実社会で使える英語の実力を測るため、変わってきているのです。
瀧野川女子学園では、4名の日本人、7名のネイティブ教員がチームで"使える”英語の能力を育んでいます。3〜4年で中高6年分の学びを終えることができるので、高校から入学した生徒も、中高一貫教育用の教材を使用し、3年間で本当に使える英語の能力を身に付けます。そして、中学3年で英検準2級程度、高校3年で英検準1級程度の英語力取得を目指します。

創造性教育では、中高のうちに身に付けた方が良い、世の中に出た時に役立つ力を身に付けるため、デザイン思考をベースに、様々なプログラムを用意しています。
「体験を通して学ぶ」ことを大切にし、アイディアを考えてプレゼンするだけではなく、実際に手を使って“もの”をつくります。つくる過程の中で試行錯誤を重ね、思いが形になっていくおもしろさを体験します。そして、チームで新しいことに挑戦することを通して、将来自分がどう生きていきたいのか考え、入試へとつなげます。


瀧野川女子学園では、実社会でどのように役立つのか、学ぶ理由を明確にした授業を行なっています。そして実社会に向かって挑戦していく力を育んでいきます。
学校説明会では実際に授業を体験していただいたり、生徒の案内で校内をご見学いただけます。学校の雰囲気を感じていただけますので、ぜひご参加ください!

【学校説明会】
◯小学4〜6年生対象
日時:8月28日(土)10:00〜11:30

◯中学1〜3年生対象
日時:8月28日(土)13:30〜16:30(計2回開催)※高3生によるプレゼン計画中!
   8月29日(日)9:00〜16:30(計4回開催)※卒業生によるプレゼン計画中!

2021/07/30

伝統的な授業「礼法・茶道・華道」

ごきげんよう。

瀧野川女子学園では、創立時より受け継がれる精神と最先端の教育で、国際社会で真に活躍貢献できる日本女性を育成します。

今回ご紹介するのは、全学年必修で行う授業「礼法・茶道・華道」についてです。

弓馬術礼法小笠原流では、「相手を大切にするということは、自分を大切にすること。まずは自分を大切にすること。」という教えから、自分や相手と向き合う心遣いとその体の使い方を学びます。

授業では、基本である“美しい姿勢”をもとに、物の持ち方やお茶のいただき方、襖の開け方、献花焼香、浴衣の畳み方など、1年通して体験しながら学びます。

流派である小笠原家は明治以降、女学校で礼法を教えることを重点的に取り組んできました。昔は母親が子育ての役割だったので、女学校で教わり、母親になったら子供にも伝えられるように、またその子供が伝えられるように、っという思いで始めたようです。昔からの歴史が今も受け継がれています。

【礼法の授業について詳しくはこちら】

礼法歴史1
創立者自らが教えていた創立期の礼法の授業の様子

江戸千家の茶道では、江戸千家の実力者である先生から、和室(茶室)の入り方やお茶のいただき方、お点前の方法を学びます。

週に1回、1年間通して授業がありますが、もっと茶道の経験を深めたい場合は、クラブ活動でも同じ先生から教えていただけます。


体験入学で茶道の講座をご用意しています!

古流松藤会の華道では、副総司の先生よりお花の生け方を習います。

様々な花器や花材を使った生け方を学び、1年間の授業を終えると、古流松藤会の初伝のお免状をいただくことができます。クラブ活動でも同じ先生から教えていただけるので、クラブ活動を通して初伝以上のお免状取得を目指すことも可能です。


体験入学で華道を体験しましょう!

体験入学では茶道や華道以外の、チアダンス、ダンス、テニス、バスケ、バレーといったクラブ活動や、理科実験、英会話、書道、美術の授業を楽しく体験できる講座をご用意しています。

初めて経験する内容でも、瀧野川女子学園の生徒が一緒に参加しながら教えますので、安心してご参加ください!
ご不明な点などお問い合わせは事務局(03-3910-6315)までお気軽にご連絡ください。
みなさまのご予約、ご参加お待ちしてます!


講座紹介 Part1

講座紹介 Part2

2021/07/28

British Hills 語学研修【3日目】

ごきげんよう。2泊3日のBritish Hillsでの英語研修もついに最終日となりました。 生徒たちからは初日の緊張が消え、自然と英語が口に出ているような雰囲気を感じられます。 本日も朝食を終えてから生徒たちは授業に向かいます。


Load of the ManorはBritish Hillsのオリジナルのゲームで、人生ゲームに近い雰囲気のものです。 ダイスを振り出た目の分だけ進み、マスに表示してある指示書を読みながら、チームメイトと英語を使いながら交流します。 3日目なこともあり、英語に慣れた上でゲームに挑んでいるため、生徒たちはみんなすぐに内容に熱中していました。
 



最後の授業を終えると修了式です。 生徒たちはクラスごとに講師たちから名前を呼ばれ、修了証書を受け取っていきます。 みんな誇らしげに修了証書を受け取っていきました。



昼食を終え、記念写真の撮影の後にはいよいよ帰路につくためバスに乗り込んでいきます。 搭乗の前には各自施設や講師の方々と名残を惜しむ様子を見せてくれました。




バスの中でも生徒たちは「もう少しいたい」や「残念」との声を口々に漏らしていました。3日間が彼女たちにとってとても良いものであったことを実感します。 生徒たちにとって今回の経験が海外の文化や英語に興味を持つきっかけや、次の挑戦へ糧となれば幸いだと感じます。

2021/07/27

British Hills 語学研修【2日目】

ごきげんよう。British Hillsでの英語研修2日目がスタートしました。 朝6時に起床し、2グループに分かれて朝食をとってから一日が始まります。 残念ながら今日は台風の影響で、午前中は雨となってしまいました。 しかし、霧がかった風景も雰囲気があり、本場のイギリスの光景を彷彿とさせます。


今日は午前から午後にかけて、1日授業が行われました。雰囲気に慣れてきたこともあるのでしょう。昨日よりも生徒たちは積極的に授業へ挑んでいました。 Alternative chessは、講師の先生の説明を聞きながら、実際にチェスを体験してみる授業です。 ゲームを楽しみながら生徒たちは交流を深めました。
 


BH Experienceでは、海外滞在中に起こりうる不測の事態を解決するための会話表現を学びます。 講師の流す映像を見て、映像中の人物がどんな事態に巻き込まれているのかを理解し、今後どのような行動をとることが正解なのかを予測し、実際に英語で自分の考えを表現します。
 

また、授業の後半では教室の外に赴き、用意されたBritish Hillsに関するいくつかの問いを施設内にいる講師の先生方にインタビューして聞いてみるというプログラムも用意されていました。 生徒たちは先生方に果敢に質問をしていました。
 


本日は日中にフリータイムも用意されており、各々施設を満喫する様子を見せてくれました。 家族へのお土産を買ったり、施設内に設置されているスタンプラリーに参加したり、Ascot Tea roomで紅茶やケーキを楽しんだりと、非常に活動的に過ごしていました。
 



そして今夜の夕食は英国式のコースディナーを味わうこととなっています。 事前に講師からコース料理をいただく際のマナー講習を受講し、ディナーに備えます。
 

万全を期して食卓へ着席した後は、副校長先生から英語でのご挨拶をいただき、食事の時間となります。 料理が各自に配膳され始めた時には緊張した面持ちであった生徒たちも、料理を口に運ぶたびに普段の笑顔を見せていきました。 食後はみな満足な表情を浮かべながら部屋を退出していきました。 明日3日目は最終日となります。 1つの授業を終えた後に修了式が行われ、その後帰路に就くこととなります。

2021/07/26

British Hills 語学研修【1日目】

ごきげんよう。高校1年生、及び中高一貫4年の生徒たちが今日からBritish Hillsに出かけています。 英国を忠実に再現した当施設は施設内での公用語は英語と徹底しており、生徒たちは3日間充実した環境で英語の学習に励んでいきます。
 

12時20分頃にバスは施設に到着し、すぐに昼食となりました。 生徒たちはまずは空腹を満たし、次はBritish Hillsへの入国審査、及びチェックインとマナーハウスの案内へと移ります。 英語で話すことに生徒たちは少し緊張した様子を見せていました。
  


案内を受けたあとはいよいよ英語を使用した授業です。 Lesson1のSurvival EnglishはBritish Hillsの滞在に役立つフレーズや単語を学ぶ授業です。 初めは表情の硬かった生徒たちも段々と笑顔を見せ、授業にのめり込んでいく様子を見せました。 90分の授業も長さを感じさせず、あっという間に時間が過ぎていきました。
 


授業の後は2グループに分かれて夕食と、各々自由にフリータイムを楽しみます。
  


夕食は量も味も非常に満足のいくものでした。
  

Pubの様子も載せておきます。 教員も生徒たちに混ざってジェンガで白熱しました。
 

明日以降もとても楽しみです。

2021/07/21

高校3年生・一貫6年生向け女子大説明会

ごきげんよう。

今日は大妻女子大学、跡見女子大学、十文字女子大学、女子栄養大学の4つの女子大学の方に来ていただき、学校説明を行なっていただきました。



それぞれの大学の学部学科の紹介や、入試形式の説明をしていただきました。

説明会の中で、総合型選抜などで課される面接では、自分の言葉で伝えることが大切であるというお話もありました。例えば、学校案内パンフレットに書かれている言葉を引用したような受け答えではなく、オープンキャンパスで会った教授や学生との話で感じたことなど、自分だけのオリジナルストーリーがあると、説得力があるというお話でした。


大学入試改革初年度の2021年度大学入試で、本校は前年比で、総合型選抜4倍、公募型推薦2.6倍の合格実績を記録しました。
【進路指導と合格実績についてはこちら】

本学園独自設置科目「創造性教育」や高校までの学習指導要領を超えた学びができる「ゼミ制度」など、実体験を通して自分が将来どのように生きていきたいか考える機会がたくさんあります。実体験であるから、自分の言葉で説明することができ、説得力もあります。

これまで面接に挑んだ先輩たちの話を聞くと、実社会につながる本学園オリジナルの教育の内容は、大学の先生にとっても興味深い話で、たくさん話を聞いていただけたとのこと。

これから受験に挑む3年生も、本学園での中高6年間もしくは高校3年間で身につけた経験や能力を存分に発揮して、自分の望む進路に進んでもらいたいと思います!

2021/07/19

高3・一貫6年「IR報告書発表会」

ごきげんよう。

創造性教育の集大成といえる、高2・一貫5年で行う「事業化実習」では、チームで出資して模擬会社を起業し、オリジナル商品を企画・生産してあかつき祭で販売します。

そして高3・一貫6年では、事業化実習での取り組みを数値化し、他の人に分かりやすく伝えるための「IR報告書」を作成し、プレゼンします。

IRとは、企業が株主や投資家に対し、財務状況など投資の判断に必要な情報を提供していく活動全般のことを言います。

創造性教育を通し、「仕事とは何か」「会社とは何か」「役割をもって世の中に向き合う社会人とは何か」を体験の中で学びとります。

先日、高3・一貫6年が「IR報告書発表会」を行い、全7チームの各代表者による発表がありました。



報告書には、企業概要、組織図、商品紹介と製造工夫、1年間のスケジュール、インサイト、コンセプト、価格設定の推移、販売計画、販売数量と売り上げ、資本金成長率、感想、今後の展望について、A4両面1枚にまとめられています。

各発表の質疑応答では、投資家の立場で発表を聞いたときに、投資価値がある会社であるとアピールするために、さらに改善すべき点などの意見もありました。

例えば、販売計画と販売数だけでは、「たくさん売れ残ったのでは?」と思われてしまいますが、実生産数を載せることで、より販売数の評価につながり、また、完売のタイミングを加えることで、その売れ行きの印象も変えることができます。

他にも、あかつき祭では会社のコンセプトや商品イメージに合わせた内装にも力を入れていたので、お店の内装についてや、接客の工夫など売り上げにつながった成功の秘訣なども端的に追記できると良いという意見もありました。

最後に副校長先生からの講評では、「起業して新しいことに挑戦したみなさんの頑張りを、IR報告書を通して、他の人に見える形にすることができました。このように見える形にすることで、さらに分かりやすく相手に伝えることができ、自分自身のアピールにもつながります。思いの丈を発表するのと違い、数値に落とし込んでいくことは大変だけれども、自分の評価を上げることができます。総合型選抜といった新しい大学入試では、この授業を通して何を学んだのか、見える形にすることで、大学の先生方にもちゃんと伝わり、そして驚くと思います。事業化実習を通して、自分が何を感じ、これから何に挑戦していきたいのか、何を自分の仕事にしていきたいのか、考えるきっかけになったと思います。この経験をこれからの糧にしてください」とお話しがありました。

あかつき祭販売部門賞を受賞した、チーム「BGI」の発表の様子は、公式Youtubeで公開しています。ぜひご覧ください!