2021/02/27

中学課程修了研究発表

ごきげんよう。

今日は中高一貫コース3年生による、中学課程修了研究発表を行いました。

中学課程修了研究発表は、6年間必修で行う学校独自設置科目「創造性教育」の3年生のテーマで、1年間自分の好きなことや興味を持ったことについて徹底的に追求しプレゼンします。


『「緊張」をうまくコントロールするにはどうしたら良いの?』、『どうしたら「やる気」はでるの?』、『利き手はどのように決まるの?』、『なぜ漫画の中には方言を使うキャラクターがいるの?』、『特製出汁ドリンクを飲み続けたら体調が良くなったけど、どうして?』、『食べ物の好き嫌いはどうしてあるの?』と、発表の内容は様々。

普段の生活の中でふと疑問に思ったことについて、専門的な内容にも触れながら、仮説の裏付けや新しい発見へとつなげていました。

発表の最後には校長先生から、「毎年新しい発表、新しい発見があります。自分の生活に近いところの気付きから、実生活に役立つ発表が多かったように思います。」と講評がありました。

また、副校長先生の講評の中で「身近な疑問を調べるところから、それを世の中に伝え、世の中がより良いものになっていくことが研究の基本です。」とありました。

「研究」と聞くと実験をしたり難しいイメージがあるかもしれませんが、この1年間の活動を通して、体験的に研究することを学ぶことができたかと思います。“これも研究なんだ”と新たな気付きになったり、自分の好きなことに思いっきり取り組み、“もっと調べたい”という思いが進路に繋がったり、いろいろな感想を抱いたかと思います。

高校課程に進学すると、より具体的に調べたり、社会や仕事に繋げるテーマに変わります。どんなことに関心を抱き、どんな形にしていくのかとても楽しみです。


2021/02/25

高校1年・中高一貫4年 創造性教育代表者発表 〜商品企画コンペティション〜

 ごきげんよう。高校1年生・中高一貫4年生は、創造性教育の一環で2〜3学期に、自分や他の人が「欲しい!」と思う商品を企画し、「商品企画コンペティション」を行います。今日は、各クラスの中から代表者を選び、学年の前で発表を行いましたので、ご紹介します。

「HEALTHカルテ」

スマートフォンの半分のサイズのHEALTHカルテは、握るだけで体温や心拍数、血圧、酸素濃度などを測ってくれます。新型コロナウイルスが蔓延している現在だからこそ、HEALTHカルテで、いつでも自分の健康を管理していきたいものです。

「RINA」

家庭で使用するゴミ箱「RINA」。RINAを使うと。家庭で出たゴミを肥料にしたり、リサイクルしたりすることで、資材に変えることができます。それを自治体に買い取ってもらい、クーポンや商品券へと換えます。そのクーポンなどはその自治体の中できるので、自治体の活性化にもつながります。

「ワンタッチ歯ブラシ」

ワンタッチ歯ブラシを使うと、忙しい朝の時短になります。本体についているボタンを押すと、自動的に歯磨き粉が出てきます。専用の歯磨き粉は、今までにないソーダ味や柚子味などがあります。

「小型測定器タッチライト」

小型測定器タッチライトは、光を使って物の距離や体積を測定することができます。これを使えば、今水筒の中にどれくらいの飲み物が残っているのかを測ったり、家電を買い換えるときに簡単に空きスペースの大きさを測ったりすることができます。

「ヘルパーAくん」

高齢化社会に活躍するヘルパーAくん。人工知能を搭載し、目視で健康状態を確認したり、会話ができたりすることができます。老後を安心して過ごせるようにするために、ヘルパーAくんがお年寄りを支えていきます。

「服装チェンジくん」

ホログラムを使って、自分の着てみたいと思う服を「映像」で着ることができます。体型や価格を気にせず、多くの人が気軽にファッションを楽しめるようになる時代が来るかもしれません。


まだ現実にはなくても、現実になりそう!とワクワクする商品がたくさんありました。今回はクラスの代表者が発表を行いましたが、それ以外にもたくさんの面白い商品がありました。

創造性教育には、正解も答えもありません。常識や型にとらわれず、新しいものを生み出すことは難しいのですが、だからこそ自由で楽しいのです!



2021/02/24

2019年度卒業生の声をお届けします!

ごきげんよう。

今日は昨年度の卒業生にインタビューしました!

左から市岡さん、川越さん


二人は生徒会執行部の生徒会長と副会長を高校1年から務め、生徒のまとめ役として活躍してくれました。

瀧野川女子学園には高校から入学しましたが、小学校から同じ学校に通う幼なじみという二人。高校卒業後はそれぞれの目指す道へ進みましたが、今でも仲の良さが伺えました。

インタビュー内容は近日公開予定です!ご期待ください。

【アメリカ留学体験記15】ホストファミリーとショッピングモールに行きました!

 ごきげんよう。アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドにあるPortland Christian Schoolsに留学しているKさんに休日の様子を報告してもらいました!


ごきげんよう。先週雪が降ったと報告しましたが、雪のせいで停電になってしまいました。私のホストファミリーの家は1日停電になりました。インターネットも電気も使えなくて大変でしたが、おうちには暖炉があるので寒くはありませんでした。友達の家は3日間も停電だったそうです。

今週の土曜日、ホストファミリーとClackamas Shopping Centerにお買い物に行きました。今回はNIKEの靴と洋服を何着か書いました。靴の値段は日本とほとんど変わりませんが、洋服は少し安いです。アメリカで売られている服はカラフルでとても可愛いです。店員さんもフレンドリーな人が多く、私が着ている服がアメリカで流行っている系統のものだったので、買い物中にたくさんの人に褒めてもらいました。アメリカの人はいつも褒めてくれる、優しい人たちばかりです!

洋服のお店は、カラフルなお店もあれば、全部真っ黒というお店もあり、ユニークです。現在は新型コロナウイルス感染対策のためにお店に並んだり、試着室が全て使えなかったりします。この前、今度学校で行われる「プロム」というダンスパーティーのために、そのドレスを選びに友達とドレスのお店に行きました。そのお店は比較的空いていたので、何着もドレスを着て写真を撮りました!

この前、スターバックスに行きました。「抹茶フラペチーノ10パンプスラズベリー」という少し想像ができないものにチャレンジしました!美味しかったです。また他の味にもチャレンジしてみます!


2021/02/22

令和二年度優秀教職員表彰状が授与されました

ごきげんよう。

今朝の朝礼では、本学園の教諭が表彰された、文部科学大臣により実施されている令和二年度文部科学大臣優秀教職員について、当該教諭である美術科の石川先生に表彰状が授与されました。(式はオンラインで1月12日に行われました)



この表彰は、全国の教職員の意欲を高め、資質能力の向上を図るため、学校教育における教育実践等に顕著な成果を上げた教職員に対し、平成18年から文部科学大臣により実施されています。

全国の国公立私立の学校(大学と高等専門学校を除く)から推薦された現職の先生方に対する表彰で、令和二年度の被表彰教職員全体の790名のうち、私立学校からは34名、東京都では14名が選ばれ、その内の1名が本学園の教諭です。   

個性を重視する美術教育の実践と、芸術系科目における教育のICT化の取り組みが評価されたと考えています。


表彰された石川先生は、
「初心を忘れず、立ち止まらず、これからも日々の積み重ねを大切にしていきたいと思います。そして学園の発展のため、みんなで一緒に頑張っていきましょう」
と喜びの言葉を述べられました。

石川先生と本学園のこれからの教育に、ぜひご期待ください!

<石川先生>
美術の教員として、世界絵画大賞展等の一般公募展への入賞者、五美大への進学者を多く輩出。新しい教育手法の開発と生徒の能力引き上げに尽力しました。

2021/02/20

アイディアが詰まったロボット制作

ごきげんよう。

創造性と起業家精神を育む学校独自設置科目の「創造性教育」。中学2年次には人を楽しませるアイディアが詰まったロボットを制作します。ロボット制作では、アイディアを形にするため、中学1年次から学校独自の必修科目「情報科」で学ぶ、プログラミングを用いてロボットを動かします。

今日は東京工業大学のロボット技術研究会(ロ技研)の方々に来ていただき、プログラミングや機械の組み合わせの部分でアドバイスをいただきました。今回はそれぞれ違う動きのロボットを2台制作する予定です。

どういう動きを加えるか
プログラミングの相談をしています

部品の取り付けデザインを
iPadに書きながら話し合い

ロボットの土台となる木枠を
機械で削って調整


今年度はウミガメがモデルのロボットを制作しています。オンライン授業の間、それぞれが自宅で着せ替え用の甲羅を制作しました。


カメの甲羅は、あかつき祭の時に来場者から募集したアイディアから採用されたデザインを描くとのこと。誰のデザインが選ばれたのでしょうか。完成が楽しみです!

2021/02/15

雨上がりの虹

ごきげんよう。

3学期はオンラインで授業を進めていましたが、今日から4日間は学年末試験で、久しぶりに生徒が登校しました。

久々の登校が生憎の雨となりましたが、雨上がりには虹が出て、屋上校庭の正面に綺麗な七色を見ることができました!

フェンス越し左下に虹が見えます!

今年度はコロナ禍で、通常とは異なる取り組みや意識のもと、学生生活を送ることになりましたが、学年最後の締め括りとなる試験にしっかりと向き合い、次の学年に向け、春休みを迎えてほしいと思います。

【アメリカ留学体験記14】スーパーボールを観戦しました!

 ごきげんよう。日本では少しずつ暖かい日が増えていますが、アメリカは雪が降っているようです。今日は、アメリカの大きなスポーツイベント、スーパーボールについてレポートしてもらいました。


ごきげんよう。先週の日曜日にスーパーボールの試合がありました。毎週日曜日に教会に一緒に行く家族が私のホストファミリーのお家に来て、一緒に観戦しました。そのご家族には沢山子供がいるので、とても賑やかでした。試合前にはみんなでご飯を食べて、いろいろな話をしました。たくさんのポテトチップスやチキン、フルーツなどが用意されていて、子供達はとても喜んでいました。


試合が始まったら、大人たちはテレビルームで試合を見て、子供達は前日に作ったクッキーを食べたり、ボードゲームをして遊びました。試合が終わったのが夜の7時過ぎで、応援していたチームが負けてしまったので、みんな落ち込んでいました。

今週の木曜日に雪が降ったので半日授業になり、次の日は休校になってしまいました。宿題も出なかったので、金曜日は一日中ホストシスターと外で雪遊びをしました。とても楽しかったです!



2021/02/13

あかつき祭大賞トロフィーを公開!

ごきげんよう。

今年度のあかつき祭から新しくできた「大賞」のクリスタルトロフィーを、事務局前に飾ることになりました!

安全に管理するためケースに入れていますが、来校の際にはぜひ見ていただきたいと思います。


クリスタルトロフィーには今年度大賞を受賞した、ダンス部の名前が刻まれています。
ここには受賞した団体の名前が毎年刻まれていくので、卒業しても形に残るのは嬉しいですね。
次年度はどこの団体の名が刻まれるのでしょうか!今から楽しみです。

大賞を受賞したダンス部の公演は、学園公式youtubeで公開しています。ぜひご覧ください!

2021/02/10

卒業生の声 第4弾<後半>(2016年度卒・長竹さん&コーテスさん)

ごきげんよう。

2016年度に卒業した長竹さん(お茶の水女子大学進学)とコーテスさん(学習院女子大学進学)に、瀧野川女子学園で過ごした学生生活について振り返っていただきました。対談の進行を務めるのは、英語科の芝辻先生です。


左から:芝辻先生、コーテスさん、長竹さん

<前半の記事はこちら>


◯学食メニューのお気に入りは何ですか?

コーテスさん:ネギトロ丼です。メニューの種類が豊富なので、いつ行っても飽きないです。日替わりもあるし。

芝辻先生:高3の時からカフェの営業も始まったんでしたっけ。

コーテスさん:時間があまりなかったんですけど、オム焼きそば食べに走って行きました。教室から一番遠い場所だったので。

芝辻先生:学食は本当に美味しいですよね。長竹さんが好きなメニューは?

長竹さん:私はオムライスが好きでした。卵がトロトロでご飯がいっぱい入っていて。カフェの時間に買って、授業が終わって講習を受ける前の時間に課題やりながら食べてました。


◯特別講習について教えてください。

芝辻先生:特別講習は何を受けていたんですか?

長竹さん:野川先生の国語と矢木先生の数学です。

芝辻先生:二つ合わせて週に何回くらい受けてたんですか?

長竹さん:1回2コマで、国語は現代文と古典が1コマずつで、4コマですね。

芝辻先生:特別講習ってどういう授業なんですか?

長竹さん:国語の古典は、全訳をして、エンドレスで課題が出るんです。

芝辻先生:野川先生は国語のスペシャリストで、もともと予備校の講師で。少人数で1対1で丁寧に教えてくださって。すごく力を伸ばしてくださる先生でしたね。

長竹さん:ノートも先生の自宅に送ったりとかして、全部真っ赤に添削して返ってくるんです。

芝辻先生:真っ赤になって!?

長竹さん:それを見ながら一生懸命直してもう一回出して。

芝辻先生:本当に先生と1対1で密に交流してやってたんですね。数学はどうですか?

長竹さん:数学は矢木先生が用意してくださったプリントを解いていくんですけど、矢木先生の問題に関しては、一問がとてつもなく難しくて、全然解けなくて、予習が全然進まないんです。だいたいこのくらいまでいくかなっと思っても、半分も自分の中では予習ができない。「答えが出てますか?」って聞かれても「出てません。」って。難しい授業でした。


◯勉強合宿について教えてください。

芝辻先生:夏に二人の先生も一緒に合宿に行って、24時間先生方と一緒に勉強するチャンスがあったと思うんですけど、どういう風な勉強のスケジュールでやってましたか?

長竹さん:学年によって違うんですけど、1年生のうちは1コマずつで全6コマのうち授業が入っているのが4コマで、あとは自習の時間。予習をしたり復習をしたり。ちょっと休憩もしつつって時間もあったんですけど、学年が上がるにつれて2コマずつになって、選択するんですけど、私はギリギリ最後まで全部とっていたので、全部ギッチリ詰まっていて、自習は休み時間、お昼の時間とか夜とか。

芝辻先生:ほんと夜まで一生懸命頑張っていましたよね。朝も早く起きてやってなかったでしたっけ?

長竹さん:友達と一緒に、早い時は5時とかに起きてやってました。

芝辻先生:夜は12時まで勉強して。そんなに勉強に打ち込む環境ってないから、すごく貴重な体験でしたよね。

長竹さん:今やっておいて良かったなって。むしろもうちょっとやっておかないと、あとで困るなって今思うので。

芝辻先生:それはなんでですか?

長竹さん:大学に入ってから教養と言われる部分が高校生で習ったところまで全部っていう状況になっていて、例えば世界史とかは受験で使わなかったので勉強しなかったんですけど、周りはみんな知っている状況で。「これは教養だよね。当たり前だよね」っていう風に言われた時に、「私は知らない…。勉強しないといけないんだ…」ってひしひしと感じました。

芝辻先生:それは行ってみないと分からないことだよね。高校生だと大学受験を目指してやってるけど、その後のことを考えると、もっといろんなこと勉強したかったっていうことですね。


◯先生たちとの関わりはどうでしたか?

コーテスさん:基本的にネイティブの先生とが多かったので。陽気な方でした。優しいし、話も聞いてくれるし、身近な先生が多いので、相談事とかもしやすかったです。あと、学級委員だったので、職員室に行った時にあまり接点のない先生とも仲良くなったり。面白い方がすごい多いなって。職員室行くだけで声をかけてくれます。

芝辻先生:コーテスさんは中学は公立ですけど、公立の先生と比べてどうですか?

コーテスさん:公立だと異動があるので、3年間お世話になることもあまりなくて。距離が近くても担任の先生は近いんですけど、それ以外の先生はあんまり話さない印象があるので。私立だと先生が変わらなかったり、卒業してもお会いすることもできますし。あと教科の先生がいっぱいいらっしゃるので、聞きやすいのもあります。


◯大学での学びについて教えてください

芝辻先生:コーテスさんは何大学、何学部、何学科でどんな勉強をしていますか?

コーテスさん:学習院女子大学国際文化交流学部国際コミュニケーション学科です。ゼミはアメリカ文学について学んでいて、私自身ミュージカルが好きなので、あとアメリカの南北戦争前後の黒人差別とか奴隷制度とかにも興味があったので、そこをメインに研究して、卒論もそういうテーマでまとめて書きました。卒業後は大手通信会社に就職して、法人営業として働きます。

芝辻先生:女子校を卒業して大学も女子大を選んだ理由は?

コーテスさん:居心地が良かったからだと思います。あとは女子校より女子大の方が少ないってイメージがあるんですけど、わざわざ女子大を選んで来てるってことは、同じような人が集まるので、やっぱり居心地が良いっていうのと、あと学習院女子は人数が少ないので、学部も一つしかないので、人脈とかもすぐ仲良くなれるので。瀧野川女子学園での女子だけの空間が居心地良かったので、大学も同じものを求めて女子大にしました。

芝辻先生:サークルやクラブ活動は?

コーテスさん:ジャズダンス部に所属していて、だいたい70人くらいが所属しているんですけど、そこで一応部長を務めていて。2年に一度自主公演をやっているので、そこでOGも参加して一気に130人くらい統括していて。お客さんとかも合計1000人とか来るので。それを一から自分で計画して、プレゼンして、それをやりながらダンスをするっていう部活に入っていました。

芝辻先生:高校の時委員長をやってくれてたけど、「自信がない」って言って、「私はまとめられない」ってよく泣いてたりしてたじゃないですか。そんな子が、私の中では百何十人もまとめる部長をやるっていうのは、すごいなぁって思うんですけど。

コーテスさん:瀧野川女子学園でいろんな場面でプレゼンテーションする場面が多かったり、委員長やったり人前で発表することで鍛えられました。女子だけなので忖度なく意見を主張する子たちが多いので、そこでも自分の意見を主張しなきゃいけないっていうのは学んだので。大学で活きたことは就活でも活かせたので。

芝辻先生:考えすぎちゃうんだよね。次を考えすぎて“ダメになるかも”って思って、次の一歩が踏み出せなくてね。「いいんだよ。考えなくていいからやりなさい」ってずっと私が言っていた気がするんですよね。そう考えるとほんとにすごいですよね。

コーテスさん:自分でもすごい、周りから心臓に毛が生えてるって言われるくらい、あまり気にしなくなったので。教室での発表とか小さなところから慣れていって、どんどん人って成長していくんだなっていうのを実感しています。

芝辻先生:長竹さんは大学学部学科は?

長竹さん:お茶の水女子大学教育学部人間社会学科の教育科学コースに通ってます。教育を教員養成ではなくて、外から見るっていう教育学を。

芝辻先生:もうすぐ大学卒業ですが、就職先は決まりました?

長竹さん:政府系の金融機関に就職します。持続化給付金など、中小企業や出来立ての企業をサポートする仕事です。出資が100%国なので、セーフティネットの機能を行うところです。

芝辻先生:教育系から金融系を選んだのはなぜですか?

長竹さん:学びたいことは教育だったけど、やりたいことは教育ではなかったので。もともとは教育系のコンテンツを作ってみたいとか、雑誌を作りたいとかはあったんですけど、教育と利益を両方追い求めるのは私には合わなくて。そうなると、教員の道になるか、もしくは別の道になるかっていう選択肢になり、教員は私には難しいという判断のもと、民間の就活に切り替えました。金融にしたのは、人が亡くなるのは病気とお金だって。経済だって思っていて。そこに自分が何かしらできる人が良いな。人が困ったときに、自分が働ける側がいいなっていう風に思って。そこからコロナがひどくなった時に就活をしたので、今行くんだったら絶対政府系の金融系の機関が良いなぁっと思って。


◯今の瀧野川女子学園の印象は?

芝辻先生:コーテスさんはスーツのアオキさんでアルバイトしていて、この前瀧野川女子学園の高校3年生にスーツ講習をしてくれたんですよね。どうでした?

コーテスさん:すごい緊張しました。自分が高校3年生の時にスーツ講座をやっていただいた時から4年経っているっていうのが…。自分もそうだったなって。みんなも受験に対して不安を抱えているってことに対しても、やっぱり自分もこの状況下でなかった中でも不安だったのに、コロナが重なっているので、余計に精神的にも大変だろうけど頑張ってほしいなっていう気持ちも。スーツは入学や就職にも使われるので、それに向けてみんな真剣に話を聞いているのを見て、自分も初心に返って。そういう風に思いました。

芝辻先生:自分が学生時代だった時と比べて、今の瀧野川女子学園の生徒ってどうでしたか?

コーテスさん:あかつき祭の動画を見させていただいた時に、今の方が活発的だなって。オープニングとかすごい…。照明とかもそうですけど、ダンス部が。女の子って踊ったり自分を見せたりするの好きだなっていうのはダンス部で実感しているので、そういう活発的な子が増えたなって。


◯これから就職するにあたって、不安や楽しみにしていることは?

コーテスさん:新しい環境に行くっていう楽しみもありますし、不安なことは、コロナ禍で在宅ワークになるかもしれないって話もいただいているので、仕事ができるのかっていう不安はあります。

長竹さん:不安は不安です。今までは親に見守られて、先生に見守られて。なんなら私は友達にも見守られていたので。「大丈夫?」って言ってくれる人がたくさんいる状況で22年間生きてきて。社会人としてやっぱり自立しないといけない。かつ、コロナの状況もあって、私が就職する先はコロナによってより忙しくなる会社なので、それも含めて自分はそこについて行かないといけないって言うことには不安があります。でも楽しみです。

芝辻先生:中学、高校から見てる身からすると、就職するんだって言うことがすごいびっくりする。すごく感慨深いです。先生やって良かったなって。人ってこんなに大きくなるんだって。改めて。立派になりましたね。また社会人になったらいろんな姿が見られると思うので、楽しみにしています。


◯受験生へメッセージをお願いします!

長竹さん:私が6年間通って一番良かったなって思うのは、いろんな人に見守られて自分を出していくって言うことをちょっとずつ繰り返しながらできるようになったなって思っているのがあって。正直、小学6年生の自分からは想像できなかった、たぶん今もこんなに聞かれても喋れない小学6年生だったので。こういう話を聞いて、“ちょっと自分は違うかもな”ってもし思っていたとしても、6年間通ってみたら人はすごく変わるし、それって中学高校までが限度なんじゃないかなって思っています。大学生になったら今の自分に色をつけていくイメージで、中学高校は中から全部グシャグシャと洗って変えてってことができてしまう。っていう時期だなって私は思うので、“挑戦してみたいな”とか。“私もこういう風になってみたいな”っていう風に少しでも思っていただけたら、実際にここにいらっしゃる先生方と話をしてみて、自分に合う学校かなっていうのを検討してみたら良いのかなぁと思います。自分の型の部分は変わらないですよ。負けず嫌いだったり泣き虫だったり。でも、挑戦してみよう!とか委員長や部長になったり、中学卒業発表も代表でやらせていただくとは、正直誰も思っていなかった。私の家族もびっくりしてる。人は洗われて変わります!

コーテスさん:中学までは義務教育っていう期間で、高校から選択肢が広がると思うので、やっぱり私の中では、高校というのは、特に瀧野川女子学園は、様々な選択肢を与えてくれると私は感じています。自分が将来どんな仕事に就きたいかっていうのも、大学になると何学部の何学科っていうので固定されちゃうので。それを自分の中で、どこに行ったら自分が将来なりたいものに近づけるかっていうのをじっくり3年間考える期間があるので。先生からいろんな教えをいただいて、様々な選択肢をいただいて、そこから自分で選んで、なりたい職業に就くために近しい大学を選ぶ。大学を選ぶための高校というよりは、自分の将来を見据えるための高校だって私は思うので。高校生活は大切だと思いますし、特に何に力を入れているかを重点に私も見ていたので。いろんなことができるというところに惹かれて私はここを選んだので、自分で直接先生方を見て、選んで欲しいなって思います。




二人は在学中同じクラスになったことはなく、ホームルーム委員という共通点はあるけれど、仲良くなったきっかけはあまり覚えていないそうです。それでも、高校卒業後に泊まりに行ったり、就職活動の時に相談の電話をするなど、連絡を取り合っているようで、今回の対談でも久しぶりの再会を感じさせず、話が盛り上がっていました。

瀧野川女子学園で過ごした日々が自身を大きく成長させ、変わることができた。と話してくださったお二人。これからも活躍する姿を応援したいと思います。
ありがとうございました!

2021/02/09

【在校生インタビューvol.6】Tさん(特進コース・高3)

ごきげんよう。
本日も【在校生インタビュー】をお届けします。

本日は、特進コース・高校3年生のTさんです。
Tさんも高校から瀧野川女子学園に入学しました。

受験生のTさんですが、すでに成蹊大学への進学が決定!(12月中に合格!

さっそくお話を聞いてみましょう!


★瀧野川女子学園を受験した理由

広報:Tさん、ごきげんよう。よろしくお願いします。

Tさん:お願いいたします。

広報:ではさっそく、Tさんが瀧野川女子学園を受験したきっかけを教えてくれますか?

Tさん:中学の時、あまり体調がよくなかったんですけど、中学の先生が「瀧野川女子学園っていう学校がいいんじゃない?」と薦めてくれたのがきっかけで瀧野川女子学園を知って、それで受験しました。

広報:そうだったんだ。受験の前に学校を見に来たりしたのかな?

Tさん:はい。学校説明会と個別相談を受けたんですけど、個別相談の担当の先生がすごく優しい雰囲気で、他の先生たちもそんな雰囲気だったので、あぁこういう(優しい)雰囲気の学校なんだなって思いました。


★学園の雰囲気について

広報:実際、入学してみてどうですか?

Tさん:実際入ってみても、ほんわかした感じっていうか、温かい雰囲気の先生が多いっていう印象は変わらなかったです。挨拶が「ごきげんよう」なので、何となく、“校則とか厳しいのかな・・・?”って思っていたんですけど、そんなこともなかったです(笑)

広報:あはははは(笑)“女子校”っていうことに戸惑いとかはありましたか?

Tさん:(イメージしていた)ギスギスした感じは全然なかったです。“自分が自分らしくいられるところ”自分が好きなもの(こと)を、“私はこれが好き!”って堂々と話せるそれで友達を作っていけるのが女子校の良いところだなって思います。

広報:おお〜 ちなみにTさんは何が好きなんですか?

Tさん:私は「ディズニー」が好きです。映画だと『ムーラン』や『メリーポピンズ』とか、強い女性が主人公のものが好きです。


★iPadを活用した授業について

広報:では、次は授業について聞かせてください。瀧野川ではiPadや、黒板ではなくディスプレイを用いて授業をしていますが、どうですか? すぐに慣れましたか?(ICTを活用した授業について詳しくはこちら

Tさん:iPadは高校に入学するまで触ったことがなくて、どんな風に操作すればいいのか全然わからなかったんですけど、最初にガイダンスがあって1から先生に教えてもらったので(大丈夫でした)。そこから徐々に、課題の提出とかをしていくうちに慣れました。

広報:どんなところに利点を感じますか?

Tさん:そうですね、自分の好きな時間に課題が提出できたりするところがいいなって思います。あと、リモートの今でも、普通に授業ができているのはすごいなって思います。(現在オンラインで行っている授業について、詳しくはこちら

広報:そうだよね。オンラインでの授業だけど、通常時間割通りに授業ができているもんね。では、先生にもお話を聞いてみたいと思います。担任の明石先生〜! 

明石先生:はい。

広報:明石先生は化学・物理のご担当ですが、オンラインで授業をする上でポイントにしていることは何かありますか?

明石先生:そうですね、私は高校1年生の授業では動画をよく配信しているんですけど、今まで見せられていなかった実験の映像とかがこれまで以上に見せられるようになったりしました。ただ、問題を解いたりする場面になると生徒たちの手が止まりがちになるので、そういう時はGoogle Meetを繋いで対応しています。そもそも、今授業で使用しているMetaMoJi(メタモジ )というアプリがすごく便利で、離れていても「ここが違うよ」っていうことが(生徒と先生が同じノートをオンライン上で共有していることによって)それぞれの手元に示せるんです。

広報:生徒一人ひとりのペンがどこで止まっているのか(つまづいているのか)わかることによって、「先生→生徒」といった一方通行ではない、双方向の、より丁寧な指導が可能になりますね。


★創造性の授業について

広報:では、次は創造性の授業についてお話を聞かせてください。高校1年生からいろんなことに取り組んできたと思うのですが、印象に残っていることは何ですか?(創造性教育について詳しくはこちら

Tさん:事業化実習で、私の会社は「藍和屋」という、藍染の商品を販売するお店をやったんですけど、その会社の中で“広報”を担当したんです。プレゼンテーションの資料を作ったり、宣伝のVTRを作ったりしたんですけど、藍染のお店ってなかなか(高校の文化祭では)やらないし、普段の生活でも触れる機会ってそんなにないと思うので、藍染について知らない人も多くって。なので、そういう人たちに向けてどうやって「藍染ってこういうものなんだよ」っていうことを伝えるのか考えるのが大変でした。

広報:実際販売してみてどうでしたか?

Tさん:うまく行きました。藍染って珍しいものなので、「珍しいね」って言って買ってくださったり、商品もハンカチやミサンガ、シュシュにしたりして普段の生活でも使いやすいものを藍染で作って販売したので(手にとってもらいやすかったんだと思います)。

広報:ハワイ修学旅行でもチャリティーバザーを開催したりしたんですよね?

Tさん:はい。ハワイの方が、藍染って珍しくて知らない人が多かったので、みんなで藍染についての知識を集めて、英語でどう説明するのか考えたりしました。“サムライブルー”って表現してみたり、東京オリンピックの公式エンブレムが藍の色だったりしたので、その色なんだよって言ったりして。

広報:現地ではもちろん全部英語でコミュニケーションをとったわけですが、どうでしたか? 通じましたか?

Tさん:きちんとした文章で会話をするっていうよりは、単語ベースでセールストークをしました(笑)ジェスチャーも取り入れたりしたんですけど、(自分の伝えたいことが)通じたのが嬉しかったですね。

広報:通じると嬉しいよね。

Tさん:あと、藍染に全然関係ないんですけど、“ポケモン”の話をするためにお店に何回も来てくれた人がいて(笑)

広報:あはははは(笑)

Tさん:なので、英語でポケモンの話をしました(笑)


★カナダ語学研修について

広報:では、思い出に残っている行事、イベントっていうと、何が思い浮かびますか?

Tさん:そうですね・・・一番思い出に残っているのは、カナダ語学研修ですね。(国際教育についてはこちら

広報:おおお、Tさんはいつ行ったんですか?

Tさん:私は高校1年生の時です。

広報:語学研修に行こうと思ったきっかけは何ですか?

Tさん:将来の夢が観光系のサービス業で、それだとやっぱり海外の人とたくさん関わるなって思ったので、そのために今からスキルを身につけておきたい将来の夢に少しでも近づいて行きたいと考えたからです。

広報:ホームステイはどうでしたか?

Tさん:難しかったです。すごくたくさんホストマザーが話しかけてくれるんですけど、なかなか理解できなくて、単語単語を聞き取る感じだったんです。なので、たまに通じない時もありました。文化の違いを感じる場面もあったりして、苦労しました。

広報:授業はどうでしたか?

Tさん:クラスが、外国の、しかも大人の方が多くって。ブラジルとかポルトガルとかの人がたくさんいたんです。日本の人でも同世代の人はあまりいなくって。英語だし、「会話が通じるかな?」とか、年齢も国も違うので「そもそも話ができるかな?」っていうことが心配だったんですけど、カナダという国について話したりできたので、よかったなって思います。授業は午前が会話の授業で、午後は文法の授業だったんですけど、こちらがわからなくなるとそれを先生が察してくれて。いろいろ教えてくれました。何より、(英語で)会話することが恥ずかしくなくなる授業をしてくれたので、英語で話すことに対する抵抗感が少なくなりました

広報:周りの人も“英語を学んでいる人”だからこそ、通じる部分があったのかもしれないね。

Tさん:はい。たぶんちょっと文法とか違うんですけど、“こういうことが言いたいのかな?”ということは何となくわかるので。


★進路選択・大学受験について

広報:では、今度は進路についてお話を聞かせてください。進学先はどちらになりますか?

Tさん:成蹊大学の文学部です。

広報:文学部では何を勉強するんですか?

Tさん:英語英米文学科なので、英語を勉強します。

広報:なるほど。それも将来に繋がると思って決めたのかな?

Tさん:そうですね。観光のサービス業を目指しているので英語は必要になるし、もし今望んでいるそ道に進まなかったとしても、英語が使えたら社会に出た時に役に立つし、自分のためになるんじゃないかと思ったので学んでおきたいと考えました。

広報:受験するにあたってどんなことをしていましたか?

Tさん:私は指定校推薦で受験したので、どちらかというと、普段の勉強をしていて。高校1年生の時からコツコツとしてきたので、それが結果に繋がってよかったなと思います。

広報:Tさんは高校1年生の時は進学コースだったんだよね。高校2年生から特進コースに変更したってことは、やっぱり日頃から進路について考えていたんだね。(高校は全コースでカリキュラムが共通のため、学年が変わるタイミングで進路に合わせたコース変更も可能)予習復習もしっかりしていたのかな?

Tさん:宿題は全部ちゃんとやりましたね。予習はあまりできなかったかもしれないですけど、復習に関しては結構、ほとんどの教科でするようにしていました。特に日本史は毎回のように小テストがあったので、授業についていくために毎回復習していましたね。

広報:本当にコツコツと勉強していたんだね。


★瀧野川に入学してできるようになったこと・変わったこと

広報:では、そんなコツコツ型のTさんだけど、瀧野川に入学して3年間でできるようになったこと、“自分、こんなところが変わったな〜”って思うことはありますか?

Tさん:う〜ん、中学校の時は体調が悪くてあんまり学校に行けなかったんですけど、瀧野川に入学してからは体調管理がしっかりできるようになりました。カナダにいる時とかも、3週間、自分でちゃんと管理することができましたし。あと、中学校の時は人と話すこともそんなに多くなかったんですけど、瀧野川に入ってからは(周りの人と)話すことができるようになったし、学校説明会にも“案内役”として毎回のように参加して、知らない人とも会話ができるようになったので、性格が前向きになったというか、誰とでも話ができるようになりました。

広報:前に出て受験生やその保護者の方に向けてお話ししたり、質問に答えたりしたわけだよね? 

Tさん:はい。その受験生や保護者の方によって、ちょっと対応を変えたりもしました。そういうこともできるようになりましたね。中学の頃はそんなに前に出て話したりすることがなかったんですけど、高校1・2年生の頃は学校説明会で案内役をやったり、2年生の時には創造性の授業の一貫で学年のみんなの前でプレゼンテーションをしたりしました

広報:前に出て、話すことができるようになったんだね。では明石先生〜! 担任の明石先生から見て、Tさんはどんな生徒さんでしたか?

明石先生:はい。私はTさんの高校2年生の12月から担任をしているんですけど、すごくしっかりしていて。いろんな科目の連絡とかもきちんとしてくれるんですよ、帰りのHRとかで。そういうところで、すごくこちらとしても助かっていましたね。あとは、進路のことで悩んでいる周りの子をフォローしたりもしていました。周りによく気を配っていましたね。

広報:だそうです、Tさん

Tさん:恥ずかしいです(笑)


★受験生へ向けてのメッセージ

広報:では最後に、瀧野川を受験する皆さん・入学を決めた皆さんにメッセージをお願いできますか?

Tさん:そうですね、瀧野川女子学園はいろいろな挑戦ができる学校だと私は思っていて。カナダ語学研修にしろ、コースを変えることにしろ、他にもたくさんできることがあると思うので、挑戦してみるのがいいんじゃないかなと思います。実際、私はたくさんのことに挑戦してみて後悔したことは一つもないし、自分のためになっていると思えるので。高校1年生の時に担当したHR委員やカナダ語学研修とかで他クラスの友人もできたので、やってみたら後々になって“やってみてよかったな”って思えることがたくさんあるので、何でもやってみるのが一番なんじゃないかと思います。

広報:Tさん、ありがとうございました!


中学生の頃は人前に出ることがなかったというTさんですが、今日のインタビューではとても落ち着いて、しっかりとこちらの質問に答えてくれました。感謝!

【これまでの在校生インタビュー】

2021/02/08

卒業生の声 第4弾<前半>(2016年度卒・長竹さん&コーテスさん)

ごきげんよう。

2016年度に卒業した長竹さん(お茶の水女子大学進学)とコーテスさん(学習院女子大学進学)に、瀧野川女子学園で過ごした学生生活について振り返っていただきました。対談の進行を務めるのは、英語科の芝辻先生です。


左から:芝辻先生、コーテスさん、長竹さん


◯自己紹介からお願いします。

コーテスさん:学習院女子大学4年のコーテス美世シャネルです。高校3年間、芝辻先生のクラスでした。

長竹さん:お茶の水女子大学4年の長竹璃乃です。芝辻先生には中学2年の米国ホームステイプログラムからお世話になり、中学3年から英語の授業でお世話になっています。


◯瀧野川女子学園を受験したきっかけは?

長竹さん:最初は母の薦めで、すごく対応の良い先生がいるから、ここが良いんじゃないかって。母が興味を持っていたのは国際教育の部分で、私も在学中、2回ホームステイを経験しました。

芝辻先生:入学後はどうでしたか?中学から女子校、そして私立に入ったことで、周りの子と生活が違かったりしましたか。

長竹さん:女の子だけの空間にいたことがあまりなかったので、最初はとても不安でした。でも入ってみて、自分の成長も含めていろんな経験をさせてもらえて、すごく温かく見守ってもらっていたというのはあると思います。

芝辻先生:本当にいろんな面で成長して、立派になって卒業してくれましたね。コーテスさんはどうでしょう。入学のきっかけは?

コーテスさん:最初は単純な理由で、泳げないのでプールのない学校を調べていたんです。女子校にも興味があったので、その中から女子校をピックアップしていって。あと母がもともと瀧野川女子学園を知っていて、「私の頃にも瀧野川女子学園あったよ。」というのを聞いていました。合同説明会で瀧野川女子学園のブースに行った時に、制服やノベルティーでもらった手鏡が可愛くて、女子校らしさ、“可愛い”という印象を持ちました。あと、創造性教育が私たちの代からできたので、その時から高校、大学と進んだ先にいろんな職業が選べるということ、当時の募集ポスターに保育園の先生になった人や声優になった人など、いろんな職業に就いているOGが紹介されていて、いろんな職に就けることに魅力を感じました。

芝辻先生:コーテスさんとは実は中学3年からの付き合いなんですよね。受験生向けの相談会で私が担当して、何度も一人で相談会に参加して、願書の書き方とかも相談に来ていたよね。担当した生徒が3年間自分のクラスで、しかも委員長をやってくれて、さらに今は私の母校でもある大学に通っていて。こんなに縁がある人もいるんだなって思ってびっくりしています。



◯学生生活で一番楽しかったことは?

長竹さん:中学2年の時のホームステイです。

芝辻先生:中2と高1の2回ホームステイに参加していて、2回とも一緒に行きましたよね。なんで中2の方が楽しかったんですか?

長竹さん:刺激が大きかったっていうのが一番です。英語だけの環境に行ったことがなかったので、英語がこんなに使えるものなんだ。とか、話せたらこんなにいろんなことができるんだっていうのを、すごく知れた。体感したっていうのがあります。

芝辻先生:中2でアメリカに2週間ホームステイするっていうのは、不安じゃなかったですか?

長竹さん:泣いていましたね(笑)親から離れることがまず私にとっては大事件で。海外も幼稚園生の時に行ったくらいで、記憶のある段階では行ったことがなくて。知らないところに連れて行かれるっていう。まだ先生のこともよく知らなくて。

芝辻先生:そうですね。私は高校の先生だったから、あまり接点がなかったんですよね。

長竹さん:なので、すごく知っている先生もいなくて。家庭に行ったら誰もいないじゃないですか。もう恐怖だらけで。

芝辻先生:実際行ってみてどうでしたか?中2だと英語も1年ちょっとしか勉強していないですが。英語を使う環境はどうでしたか?

長竹さん:発音は正直良くなったかは自分ではよく分からなくて、ほんとに楽しかったのは、言葉が分からなくても、いろんなことを2週間体験できて。英語のシャワーを浴びている状態だと思うので、少しずつ言っていることがなんとなく分かるようになってきて。もっといたいって思った頃に帰らないといけないっていう。

芝辻先生:帰るときも泣いていたよね。

長竹さん:ずっと泣いてるんですよ(笑)

芝辻先生:ホストファミリーがすごく良い方でね。高校1年生でもう一度行こうって思ったのはなぜですか?

長竹さん:もう一度行こうとは思っていて。中3から英語が難しいと思い始めて、けど中2の時にアメリカに行って、楽しく帰ってきて、もっと頑張ろうって思えたっていうことは、もう一回行けばまたそうなるかなっていう期待を込めつつ。

芝辻先生:英語力はどうでしたか?

長竹さん:実際に英会話の先生にも、ホストファミリーの話を英語で伝えることができていたので、英語力は上がっていました。

芝辻先生:私も長竹さんといえば、“一緒にホームステイに行った”ってことかな。コーテスさんは高校3年間で一番の思い出は何ですか?

コーテスさん:放課後がすごく好きで。終礼が終わった後に走って食堂に行って唐揚げを買って食べたりとか。ご飯がすごく美味しかったので、食堂でもランチを買って、家からもお弁当を持ってきて、2食食べてましたね(笑)イベントごとも、女の子だけなので容赦なくて。バレーボールをやった時も、ライン上かアウトかでみんなで熱く戦ったのがすごく記憶に残ってます。

芝辻先生:コーテスさんのいた4組はみんなパワフルでしたね。

コーテスさん:活気があったので私にすごく合っていました。一つ一つの行事にみんな一生懸命だったのが印象深いです。大縄跳びとか、合唱コンクールとか。

芝辻先生:大縄跳びは最後高校3年の時だけ優勝を逃してV2だったんだよね。合唱コンクールで一番思い出に残っているのは?

コーテスさん:3年の時です。「空翔ける天馬」を歌ったんですけど、同じクラスの子のお姉さんが、高校3年で芝辻先生のクラスだった時に優勝した曲が「空翔ける天馬」だったって聞いたので、私たちもそれを歌うなら優勝したいって気持ちで練習していたので、優勝した時もすごく嬉しかったですし、曲自体がすごく難しくて伴奏の子も大変そうでしたし、歌うのも大変でしたけど、最終的には優勝できて。

芝辻先生:最優秀取れてね。特進コースの伝統を作りたいって言って、頑張ってたんだよね。高校楽しかったですよね。

コーテスさん:「これが!」っていうのではないんですけど、3年間通して楽しかったです。


クラブ活動はどうでしたか?

コーテスさん:私はギタークラブに入っていて、そのクラブを担当していたのがネイティブの先生で、すごく仲が良くて。私も英語ができるってわけじゃなかったんですけど、先生の言っていることがなんとなく分かる感じで、自分にないボキャブラリーは調べて使ってみて、通じた時の喜びがあって。勉強しながらギターも学べて、コミュニケーションもとれるので、すごい楽しかったです。

芝辻先生:イギリス人の先生で、CDも出しているプロのミュージシャンでもあって。ギターミュージック部では全部英語ですか?

コーテスさん:英語です。私がクラブができた最初の代で、教えてくれる人もいなかったので、youtubeで聞いた曲をコードにおこしてみようか。とか話していました。先生は簡単な英語に置き換えて話してくれるので、コミュニケーションには困らなかったです。

芝辻先生:その時にはもうiPadを使ってクラブ活動していたんですか?

コーテスさん:iPadは高校1年生の時にはまだ導入されていなくて、電子黒板がありました。先生がパソコンでyoutubeを調べてくれたものがモニターに映し出されて、それを見ながら話したりしていました。

芝辻先生:英語力はギターミュージック部で鍛えられたんですね。

コーテスさん:それと、あかつき祭の時に発表があって、最初は演奏だけだったんですけど、他のネイティブの先生や有志で集まってくれた人が歌ってくれて、それに向けて練習したりする中で英語やコミュニケーション能力は上がりました。自分の知っている単語を並べるだけでも伝わりますし、表情やボディランゲージも使って伝えていました。

芝辻先生:長竹さんはクラブは何に入っていましたか?

長竹さん:中1から6年間箏曲部です。

芝辻先生:箏曲部ではどんな活動をしていたんですか?お琴の先生が来てくれて教わったり?

長竹さん:そうですね。最初は「さくら」を弾いたんですけど…他の曲は忘れちゃいました。

芝辻先生:どうして箏曲部に入ろうと思ったんですか?

長竹さん:中1の時、同じ学年の先生が箏曲部の顧問をしていて、「見学においでよ」って誘われて、行ってみたら知っている先輩もいて、楽しかったので入部を決めました。

芝辻先生:お琴のどういうところに惹かれたんですか?

長竹さん:礼法茶道華道をこの学校で学ぶので、それだったらもうちょっと女の子らしくなろうっていうのもあって、和の楽器で良いなって思ったので。


礼法・茶道・華道を必修で学んで、活かされていることはありますか?

長竹さん:礼法の先生が、背筋を伸ばすこととか、表情に気をつけなさいとか、相手に対する印象みたいな部分をすごく言っていて。私の場合、中高と丸2年教わっているので、そこで対人的な部分はすごく鍛えられたと思います。

芝辻先生:茶道や華道はどうでしょう?どんなことを習いますか?

長竹さん:茶道は一人で点てられるようになるまでのところはやりました。高3の時はできるようになっていました。あと茶道や華道に興味を持っている方と話をするときに、自分もやったことがあるっていうのは、話題にできるので、女子教育ならではだなって思います。

芝辻先生:中高6年間しっかり学ぶ機会があるっていうのは、なかなかないですもんね。コーテスさんはどうですか?

コーテスさん:大学でマナーの授業があって、上座や下座、箸の持ち方とか、教科書の内容はほとんど礼法と被っていて。礼法って基本は立ち方や座り方だったりするんですけど、そこがベースとなってマナーとかが組み立てられているので、大学入ってからの勉強で通じる点があったことが印象的でした。


◯瀧野川女子学園で成長したことは?

長竹さん:自分で選ぶことができるようになりました。先程の、“部活を決めた”とか、“学校を決めた”とか、自分で決めてないんですよ。“誘われたから行こう!”って特に理由もなく決めていたんですけど、大学選ぶときも就職先を決めることとかも、自分でちゃんと考えて、“こんなことがしたいから”っていうのを、自分の中で言語化した上で、“これが理由で私はこれをやるんだ。”って考えられるようになったっていうのが、一番大きい変化です。

芝辻先生:瀧野川女子学園のどういう教育を受けたから、そうなったと思いますか?

長竹さん:いろんなところで自分の意見を求められることがすごく多くあったかなって思います。発表するとかもそうですし。

芝辻先生:中3の時の卒業発表で代表に選ばれましたよね。Apple銀座の会場を借りてやりましたけど、どんな内容でしたっけ?

長竹さん:女性の研究者が少ないっていう切り口から、女性のノーベル賞受賞者を調べて、そこから女性が自分の望んでいる選択肢、進路も含めて選べていないとか、現状でも女性がキャリアを積むことにやっぱり偏見があるっていうことを言いました。

芝辻先生:ちなみに噂によると、伝説の“英語で始まるスピーチ”をやったらしいですけど、なんで英語でスピーチを始めたんですか?

長竹さん:あの時はスティーブ・ジョブスさんがちょうど人気があったときで、どうやってスピーチをしたら良いかみたいなことが結構強く語られていて、人の心を掴むために、「他の人と同じ“問題関心はこれです”ではなくて、何か違うことをやりなさい」って先生に言われて、考えた結果、英語になりました(笑)

芝辻先生:日本語での発表でも緊張するのに、英語で緊張しなかった?

長竹さん:普段から発表が多かったので、慣れたんだと思います。

芝辻先生:みんなの前で発表することがすごく多いですよね。瀧野川女子学園でのスピーチだったりプレゼンテーションを経験して、大学生活で役立っていることはありますか?

長竹さん:あまり原稿を持たないで前に出てもなんとかなるっていうのはあります。

芝辻先生:原稿を持たないで話すって大変じゃないですか?

長竹さん:スライドがあれば、このスライドではこれを話したいってことがあれば、しゃべれるとか。あとは、ゼミだとレジュメを作ることが多いんですけど、レジュメを一回作ってしまえば、あとは自分で掻い摘んで言うっていうのを、練習をしたりとか原稿を作ったりっていうのは必要なく、発表に関しては困ってないなっていうのは思います。

芝辻先生:そこまでの力を付けるのって結構大変だと思うんだけど、中1で初めてプレゼンテーションをした時と比べて、何か気づいたこととかってありますか?急に良くなることはなくって、回数を重ねても、自分で反省しなかったり、同じことを繰り返すだけの人もいると思うんだけど。自分の中で成長していくために学んだこととかありますか?

長竹さん:一つは、あまり不安になりすぎなくても大丈夫っていうはあります。すごく緊張はしますし、けど“なんとかなる。”みたいな。私にとっては不安がすごく強かったので、そこは大きな変化だなっていうのと、あとは自分が話している中で、例えば「口癖がこういうのあるよ」とか、「ふとしたときに目線が落ちてるよ」とか。たくさん指摘をいただいたので、少しずつ「こういうところ良くなってるんだな」って確認しながらできたのかなぁと思います。

芝辻先生:私は今だに人前で話すときはすごく緊張するので羨ましいです。


前半はここまで!
後半では特別講習や先生との関わりについて、瀧野川女子学園を卒業してからのことなどについて紹介します。
coming soon...

【アメリカ留学体験記13】本格的に学校が再開しました!

 ごきげんよう。瀧野川女子学園では、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、現在、通常の時間割でのオンライン授業を行っています。アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドにあるPortland Christian Schoolsに留学をしているKさんから、今週から全面的に登校が再開しました、との報告がありました。


ごきげんよう。今週から通常授業が再開され、みんなと授業を受けることができました。まだ少しオンラインで参加している人もいますが、多くの生徒が朝から通っています。学校に入ったら最初に体調チェックと検温を行います。エントランスには、常に体温計が置かれています。


授業の進め方はオンラインの時と変わりませんが、やはり教室で受ける授業は雰囲気が違います。先生によって授業でのルールも違い、携帯電話を机の上に出して使ってはいけない授業もあれば、そのようなルールがない授業もあります。

授業が1コマ80分で、一日4コマです。日本より30分長い授業時間ですが、1日の授業数は少ないです。また、80分は長いので、どの先生も授業の途中にブレイクタイムを作ってくれます。授業が始まったら、まずキリストにお祈りをするのですが、さすがChrisitan Schoolだと感じます。

今週からロッカーを使えるようになりましたが、日本とは違うロッカーなので、鍵の開け方がわからずなんども友達に教えてもらいながら練習しました。

今週末はスーパーボールという、アメリカで最大のスポーツイベントがあります。どの家庭もたくさん料理を作ってパーティーをするそうです。ただ今年はコロナの影響で、友達などを招待できないため、家族のみでパーティーをする家庭が多いようです。金曜日は学校でも、先生たちが観戦ユニフォームを着て盛り上がっていました!

2021/02/04

卒業生の声公開予定!

ごきげんよう。

今日は2016年度の卒業生が2名、遊びに来てくれました!

左から:芝辻先生、コーテスさん、長竹さん

瀧野川女子学園卒業後、長竹さんはお茶の水女子大学に、コーテスさんは学習院女子大学に進学。4月からは新社会人として、活躍が期待されます。

長竹さんは中学からの6年間、コーテスさんは高校からの3年間、瀧野川女子学園で過ごし、教育のICT化や創造性教育といった、今の瀧野川女子学園に変わる教育改革の真っ只中、学校がどんどん変わっていく姿を見てきました。

そんなお二人に、瀧野川女子学園での学生生活を振り返っていただくとともに、社会人になる今、「真に社会で活躍貢献できる日本女性」を目指す瀧野川女子学園の教育が、どう活かされていくか聞いてみました。

進行は、高校3年間コーテスさんの担任で、長竹さんとは米国ホームステイプログラム関係で中学2年から関わっていた芝辻先生が担当されます!

インタビューの内容について、ブログや動画で公開予定です。ぜひご期待ください!

2021/02/03

【在校生インタビューvol.5】Sさん(特進選抜クラス・高3)

ごきげんよう。
本日も【在校生インタビュー】をお届けします。

今日お話を聞いたのは、特進選抜クラス・高校3年生のSさんです。
Sさんも高校から瀧野川女子学園に入学しました。

Sさんはすでに受験を終え、この春からは京都女子大学に進学します。
東京の高校に通っている彼女がなぜ関西の大学に進学することになったのか、その理由についても聞いてみました!



★瀧野川女子学園を受験した理由

広報:Sさん、ごきげんよう。よろしくお願いします。

Sさん:よろしくお願いします。

広報:さっそくですが、Sさんが瀧野川を受験したきっかけは何だったんでしょうか?

Sさん:はい。まずは学校と家が近かったので、一度文化祭(あかつき祭)に来てみたんですが、女子校ということもあって、女の子らしいお店が多かったことが魅力に感じたんです。そのあとも、体験入学などにたくさん参加させていただいて。私はクッキングをしたんですけど、瀧野川には料理部はないんですけど、ボランティアで先輩たちがお手伝いしている姿を見て、“積極的な先輩たちが多いんだな”って感じて、“自分もこんな先輩になりたい”“この学校に入れば、こうなれるんじゃないか”と思って、決めました。

広報:Sさんとお話した在校生、先輩たちの雰囲気がよかったんだね。

Sさん:はい。すごく優しくて、たくさん話しかけてくれる先輩が多かったので、緊張せずに参加することができました。


★実際の学園生活について

広報:実際入学してみて、どうですか?

Sさん:体験入学で感じた通り、全体的にいい雰囲気で。私は人前で話すことが苦手だったんですけど、入学して、学校説明会のお手伝いをしたりするうちに、初対面の受験生やその保護者の方とアドリブで話すことができるようになったことが、すごく、自分でも、成長することができたなって思っていて。パッと「どこから来たんですか?」とか、地名を聞いた時に「そこは○○があって美味しいところですよね」とか、そういうやりとりができるようになったことは、この学校に入学してから身についたことなので、よかったなと思います。

広報:Sさんは学校説明会で受験生に学園の様子をお話したりしたんですね。

Sさん:はい。質問されることも多かったです。

広報:どんな質問をされることが多かったですか?

Sさん:一番多かったのが、私のクラス(特進選抜クラス)についてで、雰囲気を聞かれることが多かったです。

広報:実際、クラスの雰囲気はどんな感じですか?

Sさん:特進選抜クラスは人数も少なくて、今も10人しかいないクラスなんですけど、その分和気あいあいとしていて、話し合いもスムーズに進んだり。あと、より深く仲良くなっていくので、少人数というのもいいなと思います。


★iPadを使った授業について

広報:次は授業についてお話を聞かせてください。瀧野川ではiPadと、(黒板ではなく)ディスプレイを使って授業をしていますが、どうですか? やりやすいですか?

Sさん:iPadのほうが、(共有されるノートに)事前に先生が書き込んでくれていたりするので、予習がしやすかったりします。あと授業中も、“先生の背中が被ってしまって黒板が見えない”ということがないので(いいと思います)。中学校の時はそういうことがたびたびあったので、iPadだと先生が書いていることがすぐに見られて、魅力的だと思います。

広報:“(黒板だと)先生の背中が被ってしまって、書いている文字が見られない”というの、確かにそうですね。その点、iPadだと自分の手元で先生が書いていることが見られるので、いいですね。では、山下先生〜! 先生的にはiPadやディスプレイを活用した授業、いかがでしょうか?

山下先生:そうですね、私は地歴公民科を担当しているんですけれども、先に生徒のみなさんにプリントやスライドを送って(共有して)から授業を進めています。板書を書き写す時間が省けるようになったので、その分説明や演習に時間を割くことができるようになりましたので、すごく効率的に授業を進められるようになりました。あと、地図ですとか映像資料、視覚的に頭に入るような資料を使っていくと、より理解が深まるのかなという気がしますので、そういう点でも、黒板を使用しての授業よりも資料が使いやすいなと思います。

広報:先生の手元でも、生徒のみなさんが書き込んでいる様子がわかるんですよね?

山下先生:そうですね。生徒たちの画面(ノート)と私の画面(ノート)が共有されているので、みんながどこをやっているのかがリアルタイムでわかります。

広報:先生と生徒が一つのノートを共有している感じ」と以前表現していた人がいたのですが、まさにそんな感じですね。ちなみにSさん、印象に残っている授業は何ですか?

Sさん:一番印象に残っているのは、日本史の授業ですね。特にゼミの授業です。(ゼミについてはこちら)iPadがあるので、keynoteっていうアプリを使ってそれぞれがスライド(で資料)を作ってきて、「いつの内閣総理大臣が一番よかったか」っていうことについてディベートをする授業があったんですけど、スライドも、iPadがないと作れないので、いろんな工夫をしたりして、“自分が担当している総理大臣が一番すごいぞ”っていうのをみんなで話し合えたのがすごく楽しかったし、“(この総理大臣は)そんなこともしていたんだ!”という発見もあったので印象に残っています。

広報:自分たちで調べて、資料もまとめて、スライドも作って、発表、議論までして。充実していたんだね。

Sさん:はい。充実していました。


★創造性の授業・事業化実習(ハワイでのこと)について

広報:瀧野川では「創造性」の授業がありますが、“この取り組みは面白かったな”っていうものはありますか?(創造性教育についてはこちら

Sさん:高校2年生の時の「事業化実習」が、やっぱり一番強く印象に残っていますね。

広報:Sさんの会社では何を作ったんですか?

Sさん:私の会社では、3つ商品を作っていて。まず「折り紙のイヤリングとピアス」、あと“お湯丸くん”っていう温めると柔らかくなるプラスチックを使った「アクセサリー」、それから“香り袋”、「サシェ」です。

広報:どんなところが大変だったり、面白かったりしましたか?

Sさん:私は製作で、お湯丸くんを使ったアクセサリーを担当していたんですが、やっぱりお湯に入れるので“熱すぎて触れない”っていう問題が起こってしまって。だけど冷めてしまうと形を作れないので手袋とかをして、でも手袋の跡はつかないように丁寧に作ってっていう。だんだんと慣れてくるとスムーズに作れるようになってくるので、楽しくて、嬉しかったです。

広報:あかつき祭で販売した後、ハワイへの修学旅行でもチャリティーバザーを開催して販売したんですよね。どうでしたか?

Sさん:ハワイでは、お湯丸くんのアクセサリーはあんまり売れなくて。でも他の2つの商品は結構人気があって、たくさん売ることができたのでよかったです。そういう点で、“日本とハワイでの売れ方の違い”を直に感じることができたのがすごくよかったです。

広報:現地ではもちろん全て英語で、商品の売り込みからしていたんですよね。

Sさん:はい。自分から周りを回って「私のお店を見に来てくれませんか?」って話しかけに行くんですけど、みなさん優しくて親身に聞いてくれました。英語が不自由で、きっと聞き取りにくかったこともあったと思うんですけど、丁寧に「〜って言いたいの?」って話してくれたり、日本語が話せる方たちもいたので、積極的に話しかけてよかったなって思います。

広報:なかなか、知らない人に不慣れな英語で話しかけるのは勇気がいることだと思うんですけど、積極的に“コミュニケーションを取ろう!”って動けたのはよかったですね。


★思い出に残っている学校行事

広報:では、思い出に残っている学校行事、何か一つあげるとしたら何ですか?

Sさん:高校1年生の時のあかつき祭(文化祭)です。1年生の時は飲食店を出店して、“ペンネ”を作りました。最初はお皿一つについても何にするのか試行錯誤していたんですけど、よそうのは最終的に“ペンネ+ソース+ペンネ+ソース”っていうふうに層にするっていうことになって。で、いざ1日目、余裕を持って作りすぎてしまって、お客さんに提供する前に冷たくなって、おいしくなくなっちゃったんです。それで売れ行きもよくなくて。

広報:あら〜

Sさん:それで、2日目どうしようかって考えた時に、“食券の売り方を変えた”んです。iPadを駆使するっていうのを考えて、(売る人と作る人の)連絡を密に取るようにしたんです。そうしたら、お客さんがちょうどいいタイミングで食べられるようになる工夫をしたことで、大赤字だった売り上げが逆転して黒字に戻せて。しかも最終的にあかつき祭の食品部門で賞を取ることができたんです。

広報:おお〜!

Sさん:1日で工夫して、一気に大逆転できたっていうのが、達成感がありました。なので印象に残っていますね。


★部活動について

広報:もう少し、学園生活について聞かせてください。部活は何かされていましたか?

Sさん:はい。合唱部に入っていました。人数が少なかったのでコンクールとかには出ていないんですけど、あかつき祭などで披露したりしました。

広報:人数が少ないことでの緊張感はありましたか?

Sさん:そうですね。人数が少ないので、それぞれの声を響かせないといけないっていうのもありますし、間違えた時にわかりやすくなっちゃうので緊張はすごくしました。高校3年生の時は部員が3人になってしまって、一人一パート担当するって感じになっちゃったんですけど、人数が多いと人に頼りがちになってしまって、“自分の声、隠れるからいいや!”って思いがちなんですけど、3人になってからは“自分が声を出していかなきゃ!”って思えて一番いい歌を披露できたんじゃないかと思います。

広報:歌うことで責任感も生まれたってことですかね。Sさんは学園の合唱コンクールで伴奏を担当していたこともあるって聞いたんですが。

Sさん:はい。『花は咲く』と『校歌』の伴奏をさせてもらいました。音楽が好きなので、歌うことももちろん、ずっとやってきたピアノの経験も活かしたくて、やらせてもらいました。


★カナダ語学研修について

広報:Sさんはカナダ語学研修にも参加しているんだよね。(国際教育についてはこちら

Sさん:はい。

広報:3週間のホームステイはどうでしたか?

Sさん:ホームステイ先の方々もすごくフレンドリーで、話しかけるとおすすめのスポットを教えてくれたり。あとは、ホームステイ先にもう一人留学生がいて。その人も英語を勉強しにきているのでお互いに拙(つたな)い英語なんですが、今日行ってきた場所とかを話したりとかそういうことができました。英語は上達できたのでよかったと思います。

広報:授業はもちろん全て英語で行われるわけですが、どうですか、難しかったですか?

Sさん:最初にテストを受けてレベル別にわかれて、自分に合ったクラスにいけたので、“何を言っているかわからない”とか、“ついていけない”ってことはなかったので、よかったです。


★進路選択・大学受験について

広報:では進路についてお話を聞かせてください。Sさんは文系・理系どちらですか?

Sさん:文系です。日本史が好きなので、文系を選びました。

広報:進学先はどちらになるのか、聞いてもいいですか?

Sさん:はい。京都女子大学文学部史学科です。

広報:関西・京都の大学を選んだ理由は何ですか?

Sさん:日本史が勉強したくて、最初は東京にある大学を調べていたんですが、なかなか自分の学びたい時代とマッチングしなくて。それで“関西を調べてみたらどうだろう”と思って調べてみたら、京都女子大学が一番自分の学びたいことに当てはまっていたので、決めました。

広報:どんなことを勉強したいと思ったんですか?

Sさん:特に、“戦い”とか“幕末の動乱”のところとかです。“人々の思惑”が重なっていて、しかもその舞台が京都なんです。なので、“人々の思惑”と“戦い”の関わりを学んでいきたいと思った時に、京都で学ぶのが一番資料も揃っていますし、実際にその場所に足を運ぶこともできるので、京都にしました。

広報:確かに、その場所に行けることは大きいね。ちなみに、どんな受験方法で受けたんですか?

Sさん:えっと、公募型学校推薦選抜でした。まず筆記試験があって、国語・英語・日本史のうちから好きな2教科を選んで受けます。私は国語と英語を選びました。

広報:あ、日本史は選ばなかったんだ!

Sさん:はい。出題(内容)が自分の得意なところではなかったので(選択しませんでした)。

広報:すごいですね。もう自分の得意な時代、勉強したい時代がはっきりわかっているんですね。それがわかるっていうのは、本当に勉強しているからだよね。受験勉強は大変でしたか?

Sさん:はい。やっぱり大変でした。古典が苦手なんですけど、国語は古典も出題されるので、毎日過去問を解いたり、先生に添削してもらったりっていうのを繰り返していくうちにだんだんとできていくようになって、合格に繋がったんだと思います。

広報:古典は、歴史を学ぶとしたら資料を読んだりするのに役立つかもしれないもんね。


★瀧野川でできるようになったこと・変わったこと

広報:先ほど、“人前で話せるようになった”ってお話してくれたけど、瀧野川に入学して、自分で成長したな、こんなことができるようになったなって思うこと、もう少し聞いてもいいですか?

Sさん:はい。一番はやっぱり、“積極的になれた”ことです。中学校の時は、人見知りも激しくて、大人しくて、なかなか自分から話しに行ったり、表舞台で話すことはなかったんですけど、この学校に入って、事業化実習の時にはプレゼンテーションをしたりして、前に出て話すことに慣れてきて、今ではあんまり緊張しないで話せるようになりました。あとは、先生に積極的に質問しに行ったりも、中学の時はなかなかできなかったので。先生方も親身になって相談に乗ってくれたりするので、すごく質問しに行きやすくて。自分から行けるようになったことが、私的にすごく成長したなと思います。

広報:では山下先生〜! 山下先生は高校1年生の時からSさんの担任をされていますが、先生から見て、Sさんの成長ぶりはいかがですか?

山下先生:そうですね、高校1年生の最初から、Sさんはすごく学園生活を積極的に頑張ってくれていたなと思っていて、高校1年生の5月の合唱コンクールでも、ピアノの伴奏を「やります!」って言って毎日たくさん練習してくれて、とても上手に弾いてくれました。あとは、先ほど話にも出ていたんですけど、高校1年生のあかつき祭ではあかつき祭委員をやったり、クラスで出店したのが飲食店だったので文化祭のはじめに企画のプレゼンテーションをするんですけど、そのプレゼンテーションも毎日練習したり内容を直してきてくれたりして、クラスの企画の成功に大きく貢献してくれましたし、準備も、当日も、本当に積極的にやってくれました。入学当初から前向きに、「頑張っていきたいんだ」「こういうことをやっていきたいんだ」という気持ちがすごくあったなと思います。

広報:前向き、すばらしいです。

山下先生:高校2年生、3年生になって、自分の進路とか将来について考えるにあたっても、すごく前向きに、「自分がどうしたいのか」を具体的に考えて進路選択をしていました。そういう意味でも、すごく“自分の意思”とか“具体性”とか、そういうものを持って3年間過ごしてくれたんだなと思います。

広報:しっかり自分で考えていたんですね。

山下先生:あと、高校2年生からホームルーム委員もやってくれているんですけど、本当に私としても安心してお願いできるというか。「これこれをよろしくね」って言っても、高校1年生の時からそうなんですけど、いろいろなことに真摯に向き合ってくれる生徒なので、安心してお願いしてきたなと思います。

広報:Sさんは本当に、いろいろなことに取り組んできたんですね。先生の話を聞いて、どうですか? ちょっと照れくさいかな?(笑)

Sさん:そうですね(照)でも、ちゃんと見てくれていたんだなって思って、ちょっと嬉しいです


★受験生のみなさんへメッセージ

広報:では最後に、このブログや動画を見てくれている受験生にメッセージをお願いします。

Sさん:はい。今の時期ってすごく大変だと思うんですけど、これから進路を決める人も、いろいろ悩んだりすると思いますが、瀧野川女子学園のいいところ、この動画でもたくさんいいところをお話ししてきたので、是非、入学してくれると嬉しいです。勉強頑張ってください!

広報:Sさん、ありがとうございました!


「人前で話すことが苦手だった」と打ち明けてくれたSさん。瀧野川で3年間過ごしていろいろなことに積極的に取り組み、今ではこうしたインタビューにも落ち着いて答えてくれるまでに成長しました。すごい!

さぁ、次回はどんなお話が聞けるでしょうか? お楽しみに!

【これまでの在校生インタビュー】

2021/02/02

奄美大島でSUPとシュノーケリング体験

ごきげんよう。

中高一貫コース2年次の校外学習で訪れる奄美大島では、豊かな自然の中で挑戦する自然体験や、その自然と共生する人々と交流しながら教わる伝統文化など、4泊5日で6つの挑戦が待っています。

今回ご紹介するのは、澄んだ海で挑戦するSUP(スタンドアップパドルサーフィン)と、水中を遊泳しながら豊かな生態系を育むサンゴ礁を見るシュノーケリングの様子です。

都会では決して体験することのできない素晴らしい自然体験の様子を動画で公開していますので、ぜひご覧ください!



【在校生インタビューvol.4】Sさん(進学コース・高3)

ごきげんよう。
今日も【在校生インタビュー】をお届けします!

今回お話を聞いたのは、進学コース・高校3年生のSさんです。
Sさんもすでに受験を終えているんだとか。※11月中に共立女子大学に合格!

さっそくお話を聞いてみましょう!(インタビュー動画はこちら



★瀧野川女子学園を知ったきっかけ・受験した理由

広報:Sさん、ごきげんよう。よろしくお願いします!

Sさん:よろしくお願いします。

広報:ではさっそく、お話を聞かせてください。瀧野川女子学園を知ったきっかけ、受験した理由を聞かせてください。

Sさん:はい。中学3年生の時、高校選びをした際、説明会やあかつき祭(文化祭)に参加した際に、先生方や先輩方がとても温かく接してくださったのがきっかけで、瀧野川女子学園を受験したいなと思いました。

広報:体験入学イベントにも参加したのかな?

Sさん:しました。ダンスの体験授業があって、実際に踊ったりしました。あんまり踊りが得意ではなかったんですけど、楽しめました。

広報:先輩たちが教えてくれたりもしたのかな?

Sさん:はい、そうです。教えてくださったり、一緒にやったりして、“楽しいな〜!”って思って。

広報:よかった〜! 


★学園の雰囲気について

広報:“楽しい!”って思って受験してくれたわけだけど、実際、入学してみて学園の雰囲気はどうですか?

Sさん:入学してみて、小学校も中学校も共学だったので“女子校ってどうなんだろう?”って思っていたところがあったんですけど、入ってみるとみんな優しくて、温かくて。“自分もそういうふうにいられたらいいな”って思ったりしました。行事もみんなで協力し合って、楽しい学校だなって思いました。


★思い出に残っている行事・生徒会活動について

広報:ちなみに、一番思い出に残っている行事って何ですか?

Sさん:一番思い出に残っている行事は、あかつき祭(文化祭)です。特に高校3年生(今年)のあかつき祭が印象に残っていますね。

広報:お、その理由は?

Sさん:今年は新型コロナウイルスの影響でいろんな行事ができなくなってしまっていたので、開催できたこと自体がとても嬉しかったっていうのがあります。生徒会の活動でもあかつき祭の運営をさせていただいて、その経験も自分にとって成長できたんじゃないかなって思うので、印象に残っています。

広報:Sさんは生徒会の会長もしていたんだよね? どんな活動をしていたんですか?

Sさん:生徒会では行事の運営だったり、入学式や卒業式で話をしたりとかしました。あとは週に1回、生徒会で集まって、学校のことを話し合ったりしました。

広報:どんなことを話し合っていたんですか?

Sさん:目安箱”に要望が書かれた紙が入っていたら、そこに書かれた内容について、“こうしていったらいいかな?”とか考えていました。

広報:どんなことが目安箱に寄せられていたんですか?

Sさん:「図書室の本にライトノベルを置いて欲しい」とか、「部活の部費をもう少しください」とか(笑)

広報:みんなのリアルな声が入っていたんだね(笑)


★iPadを使った授業について

広報:では次は、授業についてお話を聞かせてください。瀧野川ではiPad、また黒板ではなくディスプレイを用いて授業をしてますけど、どうですか?(教育のICT化についてはこちら

Sさん:私、あんまり機械が得意ではないんですけど、それでもすぐに慣れることができて。社会に出た時にもそういう“適応能力”とかは活かせるんじゃないかなと思っています。あと、黒板だとどうしても書くことに必死になってしまったりして、頭に入ってこない、身につかないってことが中学校・小学校の時にあったんですけど、iPadだとデータとして送られてくるので書き漏らすことがなかったり、“身についているな”って感じがしました。



★創造性の授業・事業化実習について

広報:では次に、瀧野川が行っている創造性の授業についてお話を聞いていきたいんですが、「この授業は面白かったな」「この取り組みは印象に残ってるな」っていうものはありますか?(創造性の授業についてはこちら

Sさん:面白かったなっていうのは、高校2年生の時の事業化実習で、実際に会社を立ち上げて、商品を作製して販売するっていう、その流れが楽しかったです。

広報:Sさんの会社は何を作ったんですか?

Sさん:マグネットでできた栞(しおり)を作りました。栞には穴が空いていて、そこから文字が見えるようになってて。

広報:マグネットで読み途中の箇所を挟むことによって、どこまで読んだか見失わずに済むってやつですね!

Sさん:そうです! 商品を作っている間に失敗してしまったりして“うまくいかないな”ってこともあったんですけれども、当日(あかつき祭で)販売してみて、結構売ることができたので、いい経験をしたなって思いました。

広報:あかつき祭で販売したものをさらにブラッシュアップさせて、ハワイ修学旅行の時にはハワイ大学でチャリティーバザーもしたんですよね。それはどうでしたか?

Sさん:ハワイの方たちがすごく温かくて。最初は英語で話すことに自信がなかったのでたどたどしてしまったんですけど、でも、聞いてくれるんですよ。それが嬉しくて、こっちも“伝えたい!”って気持ちで頑張って、“伝えたいって気持ちは伝わるんだ”って思って。(なので)やっぱり一生懸命聞いてくれたのが、すごく嬉しかったですね。

広報:現地の人は私たちのことを知らないわけですから、話しかけるのも勇気が必要だったと思うんですが、どうですか、積極的に話しかけられましたか?

Sさん:はい。頑張りました!

広報:それは何より!


★進路選択・大学受験について

広報:では、進路についてもお話を聞かせてください。Sさんは文系、理系どちらですか?

Sさん:文系です。

広報:進学先って、聞いてもいいのかな?

Sさん:はい。共立女子大学の文芸学部に合格しました。

広報:おめでとうございます! 受験形式は何だったんですか?

Sさん:総合型選抜で、ゼミ方式というやり方でした。

広報:ゼミ方式? どんなやり方何ですか?

Sさん:えっと、①ゼミの授業を受けて、②その授業内容についてのテストがあって、③そのあとに授業についてのディスカッションがあって、④今までの内容(①〜③)を全部ひっくるめた内容を小論文にして提出するっていう4段階の受験方法でした。

広報:何だか、大変そうですね・・・。

Sさん:大変でした(笑)

広報:どんなふうに準備していたんですか?

Sさん:日頃から・・・受験の当日まで授業の内容がわからなかったので、いろんなジャンルに触れておこうと思って、普段から気をつけるようにしていました。あとは、さっき話にあがった「文学講読」とかでディスカッションする機会があったので、そういう時はできるだけ積極的に意見を述べるようにしたりとか。あとは小論文のゼミも受けていたので、一生懸命書くように、流れとか、そういう練習をしていました。

広報:本当に日頃から、コツコツと取り組んでいたんですね。


★瀧野川でできるようになったこと・変わったこと

広報:瀧野川に入学して3年が経ちますが、入学前と比べて、“できるようになったな”とか“成長したな”って思うことはありますか?

Sさん:成長した点でいうと、やっぱり生徒会活動を通じて“人前で話す能力”だったり“指示をしたりする能力”が身についたと思いますし、普段の生活でも人と関わっていくところで、“人とどう接していけばいいのか”とか(を考えるようになりましたし)、「どんな女性になっていきたいのか」ということが明確になってきたんじゃないかなと思います。

広報:ちなみに、どんな女性になっていきたいですか?

Sさん:“芯のある女性になりたい”っていうのはすごく思っていて。誰にでも合わせられる人はいっぱいいるんですけど、“自分の芯を持って貫いていける人間になれたらいいな”っていうのが、今すごくあります。


★受験生のみなさんへメッセージ

広報:では最後に、瀧野川を受験する方たちにメッセージをお願いします。

Sさん:はい。この動画やブログを見て、少しでも瀧野川女子学園の魅力が伝わればいいなと思っています。この動画だけでなく、他にも授業の内容だったり、行事のこと、部活動のことなどたくさんの動画があがっているので、それも是非見ていただけたらなと思います。私はもう少しで卒業してしまうんですけど、卒業したあとも「また遊びに来たいな」と思えるようなアットホームな学園なので、そういうところも含めて、是非瀧野川女子学園に来てほしいなって思います。待ってまーす!

広報:Sさん、ありがとうございました!


Sさんが最後にお話ししてくれたように、瀧野川女子学園公式Youtubeチャンネルにはたくさんの動画があります。授業のことから行事の様子、部活動の取り組みなど、様々です。
是非お気に入りの1本を見つけて見てください!(公式Youtubeチャンネルはこちら!)

さて、次回はどんなお話が聞けるでしょうか? お楽しみに!

2021/02/01

中学入試が始まりました

ごきげんよう。

今日から3日間、中高一貫コースの入学試験を実施しています。


新型コロナウイルス感染症等の感染予防策として、靴裏消毒、手指消毒、検温にご協力いただいてから、試験会場の教室に移動します。

明日、明後日も引き続き試験を実施します。出願受付は前日16時までwebで受け付けておりますので、受験を希望される方はホームページより手続きを進めていただきますよう、お願いいたします。

また、中高一貫コース6年生に瀧野川女子学園の魅力についてインタビューした記事や動画を公開しています!高等学校の進学コースや特進選抜クラスの在校生のインタビューの様子も順次公開していますので、ぜひこちらもご覧ください。

【在校生インタビュー記事はこちら】
【在校生インタビュー動画はこちら】


令和3年度 中高一貫入試

<試験日/選考方式>
2月1日(月)午前・午後 / 2科・4科・英語入試 ※出願締め切りました
2月2日(火)午前・午後 / 2科・4科
2月3日(水)午前 / 2科・4科

<出願受付>
1月10日(日)9:00 から 試験前日16:00 まで
Web出願ページはこちら

<合格発表>
午前入試:試験当日14:00
午後入試:試験当日19:00

詳しくは中高一貫入試要項ページをご確認ください。

新型コロナウイルス感染症等に関する本校入学試験の対応について

【在校生インタビューvol.3】Iさん(進学コース・高3)

ごきげんよう。
第3回目となる【在校生インタビュー】、本日は進学コース・高校3年生のIさんです。

Iさんは高校から瀧野川に入学しました。
進学先も決定しており(日本女子大学に合格!)、事前課題もすでに終ているんだとか。

さっそくお話を聞いてみましょう!


★瀧野川女子学園の印象・授業について

広報:Iさん、ごきげんよう。今日はよろしくお願いします。

Iさん:はい。お願いします。

広報:さっそくですが、瀧野川を受験した理由を教えてください。

Iさん:なんていうか・・・中学の先生に勧められて(笑)

広報:ははははは(笑)素直でいいね! では入学してみてどうですか?

Iさん:他の学校とは違くて、“変わっているな”と思います。

広報:どんなところが他の学校と違うと思いますか?

Iさん:そうですね、iPadを使って授業をするところとか(ICT教育についてはこちら)、高校2年生から選択できる「ゼミ」とか。他校と違って、いいなと思いますね。

広報:iPadを使った授業はどうですか?

Iさん:最初の頃は慣れなくて大変でしたけど、紙よりも便利だなって思います。

広報:確かに、たくさんのプリントとかを持ち歩かなくていいから、そういう点でも便利だね。


★ゼミ制度について

広報:ちなみに、ゼミは何を受けていたんですか?(ゼミ制度についてはこちら

Iさん:「筋トレ English」と「文学講読」、あと「スピーキング(日常英会話)」を受けていました。

広報:いろいろ受けていたんだね。どのゼミが印象的でしたか?

Iさん:「筋トレ English」は“書く力”というよりも、“話す力”を養う授業だったので、よかったなって思います。

広報:どうですか、力がついたなって実感、ありますか?

Iさん:基礎からきちんとやっていく感じだったので、簡単な英語だったらすぐに話せるようにはなったかな、と思いますね。

広報:いいですね〜 ちゃんと筋トレされてますね! では「文学講読」どうでしょう。どんなことをしましたか? 

Iさん:そうですね。自分で短編を一つ選んで、その内容について考察したり、先行研究を読んだりしました。

広報:Iさんは3学期、何の作品を選んだんですか?

Iさん:3学期は江戸川乱歩の『日記帳』という、短い作品を選びました。

広報:それまたどうして?

Iさん:江戸川乱歩の作品って読んだことがなかったんです。なので、短い作品から読んでみようかなって。

広報:まずは“手始めに”っていうのも大事だよね。


★創造性教育について

広報:では次は、創造性の授業について聞かせてください。高校1年生から、「商品企画コンペティション」だったり「事業化実習」に取り組んできたと思うんですが、どの取り組みが印象に残っていますか?(創造性教育についてはこちら

Iさん:高校2年生の時の「事業化実習」が一番大変で、でもやりがいがあったなと感じています。

広報:Iさんは会社※で、何を担当していたんですか?(※グループごとに模擬会社を立ち上げ、企画提案から予算組み、売上立て、精算まで生徒が行う)

Iさん:私は副社長を務めました。作ったのは“マグネットでできた栞(しおり)”です。

広報:あれだ! マグネットでページを挟むことによって、読み途中の箇所を見失わないってやつですね! どんなところが大変でした?

Iさん:初期のデザインからだいぶ変えたのでそれに対応するのが大変だったし、文化祭(あかつき祭)で「栞売っています!」って言っても、「え、栞売ってるんですか・・・?」って思われてしまったので売り込むのが大変だったし、ハワイでも、説明するのが大変だったんですけど(※修学旅行先のハワイ@ハワイ大学にてチャリティーバザーを開催)、でも売上げ目標を達成できたので、よかったなと思います。

広報:あかつき祭〜ハワイで販売するまでの間は、どんな準備をしましたか?

Iさん:(栞は)柄物を多く作ったりとか、あと、みんなそんなに英語が話せないので、現地でちゃんと説明できるように英語の文章を予(あらかじ)め作っておいたりとかしました。

広報:商品の魅力を伝えられるように、しっかり準備してたんだね。


★進路選択・大学受験について

広報:Iさんは文系なんだよね。進学先はどちらになりますか?

Iさん:日本女子大学の人間社会学部・文化学科です。

広報:その進学先を選んだ理由は何ですか?

Iさん:まだ「これ!」っていうやりたいことが決められていないので、広く学べるところがいいかなと思って選びました。

広報:社会学系だから、いろんな可能性が広がっていいね。受験方法は何でしたか?

Iさん:指定校推薦で、オンライン面接を受けたりしました。

広報:オンライン面接だったんだ! 今の時期ならではだね。やっぱり緊張しましたか?

Iさん:そうですね。聞かれたのも基本的なことじゃなくて、詳しいことを聞かれたので、正直、あんまり覚えてないですね(苦笑)

広報:あはははは(笑)何を聞かれたのか、何となくでも覚えてる?

Iさん:志望理由とかは聞かれなくて、具体的にやりたいこととか・・・ツアーコンダクターになりたいって話をしたんですけど、そこから「その国の良さをどうアピールしますか?」って聞かれた気がします・・・。

広報:Iさんだったらどうやってアピールしていくのか、そのアプローチ方法を聞かれたわけだね。Iさんはどう答えたの?

Iさん:(日本の良さをアピールするとしたら)、礼法・茶道・華道を瀧野川で学んだので、そこから日本の魅力について話をした気がします。

広報:礼法・茶道・華道の授業はどうでしたか?(必修授業である礼法・茶道・華道についてはこちら

Iさん:楽しかったです。なかなか、自分で始めるのは大変なので、それが授業で受けられたのはとてもよかったです。特に華道は、やってみたいなと思っていたので、楽しかったですね。


★瀧野川でできるようになったこと・変わったこと

広報:Iさんは3年間瀧野川で過ごしてきたわけですが、自分で“こんなことができるようになったな”“変わったな”って感じることはありますか?

Iさん:そうですね・・・“度胸がついた”と思います(笑)

広報:ははははは(笑)どんな場面で度胸、発揮できました?

Iさん:高校2年生の事業化実習で、生徒全員に向けて企画の発表をしたりして。中学生の時よりも、みんなの前で話せるようになりましたね。

広報:受験生向けの学校説明会でも前に出て、話してくれたりしたんだよね?

Iさん:はい。受験生に向けて、“瀧野川の創造性の授業ではこんなことをしています”って話をしました。それもすごく緊張したんですけど、でも、生徒全員の前で発表することに比べたら大丈夫でした。


★受験生に向けてのメッセージ

広報:では最後に、受験生に向けてメッセージをお願いします。

Iさん:このご時世、先行き不安なところもありますけど、どんなことも地道にやっていけば何とかなると思うので、みなさん、頑張ってください。

広報:Iさん、ありがとうございました!


学園生活で他に思い出に残っていることは? と質問したら、しばらく考えた末に「学食がおいしかったですね」と答えてくれたIさん。ちなみにお気に入りのメニューは「ラーメン」だったそうです。

さて、次回はどんなお話が聞けるでしょうか? お楽しみに!


【これまでの在校生インタビュー】

【アメリカ留学体験記12】初めてのテスト

ごきげんよう。アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドにあるPortland Christian Schoolsに留学をしているKさんから、初めてのテストの様子をレポートしてもらいました。


ごきげんよう。今週はテスト週間でした。1日1科目〜2科目のテストを受けました。

月曜は、Bibleというキリスト教に関する授業のテストです。テストと言っても、先生の質問に2問答えるだけでした。早くテストが終わってしまったので、みんなでゲームをしました。

火曜日はメディアアートという授業のテストでしたが、家で行なって提出しました。

水曜日は数学のテストで、記号での選択問題が多く出題されました。また、計算機を使って良いので、スラスラ解けました。日本の数学より少し簡単に感じました。

木曜日は、世界史と英語のテストでした。世界史のテストも記号での選択問題が多かったので、空欄なく答えることができました。英語のテストは、プレゼンテーションを行いました。私はロシア革命のLeon Trotskyについてプレゼンテーションしました。みんなプレゼンテーションが上手すぎて、スティーブ・ジョブズに見えてしまいました。私もプレゼンテーションには慣れているので、上手にできたのではないかと思います。



この前、数学のテストだけ返却され、思っていたよりも点数が取れていました!日本のテストでは、正解すると丸が付きますが、アメリカはチェックマークなので、最初全部間違えているのかと思って焦りました。