ごきげんよう!
本学園の美術部は、毎年様々な展覧会で受賞しているほか、これまで東京藝術大学をはじめとする、五美大(多摩美術大学、武蔵野美術大学、女子美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部)への進学者を数多く輩出しています。
今日は、そんな美術部の現役部員・教員・OGのサポートのもと開催されます、受験生向けのデッサン教室の様子をご紹介いたします。
第4回目となる9/3、テーマは「静物②」。
身近なところにある様々なモノから好きなものを選び、そのモノとじっくり向き合って描きます。
デッサンの基礎となる、基本形体(立方体・球体・円柱など)を含む様々な質感のモチーフが用意されていました。
まず、描き始める前ですが、何事も初めが肝心です。
まずは鉛筆の削り方から、現役の美術部員とOGが丁寧に教えていきます。
この鉛筆の削り方で、絵がグッと変わるんだとか。
鉛筆を削ったら、描くモノを決めてその近くの席に座ります。
美術部の石川先生からの「デッサンとは何か、描くとはどういうことなのか」との言葉を受け止め、早速デッサンスタートです。
先生曰く「モノと向き合って対話を重ねながら、
そのモノの本質を捉えながら描くことが大事です」
受験生と一緒に、現役部員やOGもデッサン開始です。
選ぶモノも人それぞれ。何を選ぶか、どの角度からの視点を捉えて描いていくのか、様々なところに個性が表れます。
貝殻や空きビン、トイレットペーパーなど、
身近にある様々なモノが置かれています。
人物画や風景画とはまた違う難しさがあります
現役部員も真剣な眼差しで黙々と描いていきます
残り時間が半分くらいに差し掛かると、だんだんと絵が形になっていきます。
ここからどうやって、どこに手を加えていこう?と悩んでしまっても大丈夫。
部員もOGも先生も、親身になってアドバイスをしてくれます。
先生から直接アドバイスを受け、
試行錯誤を繰り返し完成に近づけていきます
こちらは小学6年生の受講生のご様子。
高校1年の部員と相談しながらどんどん描き進めていきます
デッサン教室の開講時間は14時〜17時。毎回、3時間かけてじっくり描いていきます。
3時間というと十分に時間があるように聞こえますが、実はあっという間!
特に、絵を描くことが好きな人には一瞬に感じられるようです。
そして、いよいよ終了時間となりました。
終わりが近づくにつれて、もっと描きたい!ここを直したい!という思いが溢れることも。
終了の合図が出ても、手が止まらない!という姿も見受けられました。
最後は、全員分の完成した絵を並べてみんなで作品を眺めます。
「◯◯が上手」「◯◯の構図が良い」と評価するのではなく、「他の人はどんな視点で描いたのだろう」「どうしてこれをテーマにしたのかな」「どうやって◯◯と向き合って描いたのだろう」という観点で眺めていきます。
自分以外の人の世界を覗く、といった感じに近いのかもしれません。
選んだモノが同じであったとしても、視点や構図、描き方も違います。
「みんな違ってみんな良い」という言葉がピッタリです
自分の作品に「フィキサチーフ」というスプレー(木炭や鉛筆など、固着力のない材料を画面に定着させるもの)をかけ、筒に入れて持って帰りました。
こうして、3時間は楽しくあっという間に過ぎてしまいました。
いかがでしたか?
少しでもデッサン教室の楽しさ、瀧野川女子学園のあたたかい雰囲気を伝えられたら嬉しく思います。
毎年好評のデッサン教室ですが、今年度は残すところ
あと一回となりました。
まだまだご予約は受け付けております。
定員がございます(
先着10名です!)ので、少しでもご興味がおありでしたらお早めのご予約をおすすめしております。
詳細は以下の通りです。
★第5回 デッサン教室★
10/22(土) 14:00〜17:00
テーマ「石膏像 鉛筆デッサン」
・鉛筆デッサン用具の使い方
・構図と空間を考える
・光と立体感 空間の把握
・形と調子の関係
参加費:1,500円(新規の方のみ。以前ご参加いただいた方は不要です)
初心者も大歓迎です。どうぞお気軽にご予約ください。
次回は
中学生対象です。
ご予約は
★こちら★からお願いいたします。
皆様のご参加を、教職員一同心よりお待ちしております!